(第29話)「秋晴れの心地よい日に蚤の市へ」キコの「暮らしの塩梅」
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(第29話)「秋晴れの心地よい日に蚤の市へ」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に……。日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第28話では、夜のひとり時間に観たい映画とそのお供にオススメな温かい飲み物をご紹介しました。今回の記事では、古道具の魅力と古道具市の楽しみ方をお伝えしたいと思います。

古道具(ふるどうぐ)って?

長い時と人の手を経て、独特の風合いと美しさを携える古道具。

古道具、と聞くと”使い古されたもの”というイメージもあるかもしれませんが、時代を超えて今も人を惹きつけてやまない魅力がたくさん詰まっています。

 

長年使うことを前提に丈夫に作られていること、飽きのこないシンプルで普遍的なデザインであること、どんな暮らしにも馴染み、使いやすさも兼ね備えていること。

使い込まれるほどに温もりが増し、傷や色あせなどにも、不思議と愛おしさを感じます。

 

作られた年代や時代背景によってカタチや素材の変化があり、眺めるだけでも楽しいものです。

 

ちなみに、”骨董品”や”アンティーク”は作られてから100年以上経ったもの、それ未満のものは”ビンテージ”と定義されています。

古道具はそれらを総称する、主に日常で使われてきた道具と言えます。

心地よい秋晴れのもと、蚤の市へ

年間を通して、全国のあちこちで古道具市や骨董市が行われています。

早いところでは、朝5時から開始されることも。いつもより少し早起きして、自分だけのお気に入りを見つけにふらりと立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。

 

初心者にも手に取りやすいものからマニアックで高価なものまで、さまざまな古道具たちが所狭しと並ぶこの日。

 

色彩の豊かな陶器や気泡を含んで涼しげに輝くガラス製品、レトロな風合いのカップやカトラリーは、日常使いにちょうどいいなと思わず手に取りたくなってしまいます。

 

落ち着いた色味のアクセサリーやオブジェも、身につけるだけでなくインテリアにしたり、いろんな楽しみ方ができそう。

 

昭和を舞台にした映画でよく見かけるようなワンピースに、レトロな雑貨やおもちゃは見ているだけでなんだかワクワクします。

 

思わぬ古き良きものと出会う、素敵な機会となるかもしれません。

有名な蚤の市(骨董市)

蚤の市は全国各地で行われており、多くは神社の境内で開催されます。

有名なものでいうと、東京の【平和島・全国古民具骨董祭り(毎年5回開催)】、大阪の【大師会(四天王寺骨董市・毎月21日開催)】、京都の【天神市(北野天満宮骨董市・毎月25日開催)】などがあります。

 

どの市も300を超える露店が軒を連ね、日本のものをはじめ世界各国の骨董品や雑貨が並びます。骨董品だけでなく、金魚すくいや駄菓子屋さんなど昔懐かしいお店も楽しめる市もあります。

 

残念ながら、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となったものも少なくないのですが、近所で行われている市はないか、よかったら調べてみてくださいね。

 

全国の骨董市情報紹介サイト

https://www.antiku.com/event.html

https://eishodo.net/antiqueart/antiquemarket/

 

※毎年恒例のもの、期間限定のものと種類はいろいろ。日時が変更・中止になる場合もありますので、行く前は必ず公式サイトでご確認されることをおすすめします。

我が家にあるお気に入りの古道具たち

一部ですが、我が家の古道具をご紹介します。

左から、業務用のリム皿、中東で作られたグラス、気泡の入った薬ビン

手作りの味わいのあるものも好きなのですが、プロダクトっぽい無機質な装いのお皿も何にでも合わせやすくよく使っています。

 

気泡が入って青みがかったグラスが好みで、見かけるとついつい手にとってしまいがち。

薬瓶は一輪挿しに。部屋にちょっと彩りを添えたいときに活躍しています。

椅子とカゴ

この椅子は、祖母の家にあったものを譲り受けたもの。

無駄のないすっきりとしたデザインと艶やかで深い色味がとても気に入ってます。

 

いつかご紹介したかごたちは、祖母からもらったり市で購入したりしたもの。

洋服やカバン、おもちゃをまとめて入れておいたり、ピクニックのお弁当を入れたり、読みかけの本の一時置き場にしたり……と、暮らしのなかでとっても便利に活躍しています。

 

気軽に使える日用品を購入することが多いのですが、憧れの食器を入れるガラス戸の棚や、ちゃぶ台、本棚など、一期一会の出会いも心待ちに、市へのお出かけを楽しんでいます。

質の良いものを長く大切に使うこと

今、気軽に手に入る安価な家具や大量生産されている生活用品などは、使い捨てを前提にされたものが多く、修理して何十年と使うことは不可能です。

 

壊れたから、必要がないからといって簡単に捨てるのではなく、お手入れしながら次に大切にしてくれる人の手に渡っていく……。そんな月日の積み重ねが、アンティークや古道具の唯一無二の魅力として現れてくるのではないでしょうか。

 

便利なものであふれる世の中ではありますが、質の良いものを長く大切に使うことが当たり前になればいいなと思います。

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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