(第54話)「”もしも”のときのために。自分に、家族に合った形で備えたい防災のこと(前編)」キコの「暮らしの塩梅」
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
(第54話)「”もしも”のときのために。自分に、家族に合った形で備えたい防災のこと(前編)」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ。」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に……。日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第53話では、家族がいても大切にしたい「自分のための時間」についてお話しました。今回の記事では、普段から意識しておきたい災害時の備えについてお伝えしたいと思います。

いつ起こるかわからない災害

地震に台風に豪雨に……。自然災害が頻繁に起こる日本。

東日本大震災から10年を迎えた先日も、東北で大きな地震がありました。

 

常に災害と隣り合わせだということを忘れてはいけないと、改めて気が引き締まる思いです。

 

災害は、日々の生活に大きな変化をもたらします。

いざというときに備えがあれば心強い防災グッズですが、実際に自分や家族が使う際の想定はできていますか?

 

子どもや高齢者と同居しているか、ペットを飼っているか、避難所はどこか、河川の氾濫や津波による被害の可能性はないかなど、家族の事情や住んでいる環境を元に、起こりうる場面を想定して備えておくことが大切です。

我が家の場合

我が家は夫と娘、そして私の3人家族で、鉄筋コンクリートのマンションの2階に住んでいます。

地震によって家屋が倒壊する可能性は低く、小高い丘の上で河川からも一定の距離があるため水害もあまり考えられません。

 

また子どもも小さいので、よほど家に被害がない限りは、避難所に避難する可能性は低いと考えています。

そのため、避難所に行く想定の荷物の用意は最低限に。

ライフラインが復旧するまでの間、家でいかにストレスを少なく過ごすことができるかに重点をおいて備えています。

 

災害の備えを見直したきっかけは、娘が生まれて3ヶ月のときに経験した、震度6弱の大きな地震でした。

そのときは夫が出勤前で家族揃っていましたが、もし出勤後だったとしたら幼い娘と二人きりで家から離れることもできず、不安が募っていたと思います。

 

この日のことをきっかけに、防災グッズなどの見直しをし、起こりうる状況を想定してどう対応できるか、話し合いを重ねています。

 

たとえば、

・平日、夫と私は仕事、娘は保育園の場合は?

・休日、車で外出中の時は? 電車で移動中の場合は?

・電気、水道、ガスが止まったと想定して、何がストレスに感じるか?

・就寝中に地震が起きたら?

 

などなど、実際にイメージすると本当に必要な備えが見えてきます。

日常のなかでの心がけ

いざというときに、自分や家族を守ってくれるのは日頃からの小さな備えです。

気をつけているポイントをいくつかお伝えします。

 

・お家の中の安全確保

大地震による怪我や死亡の原因の多くは、家屋の倒壊や家具の転倒によるものだと言われています。大切な命を守るためには、家屋の耐震を確認し、家具や電化製品をしっかりと固定しておくこと。

落下の危険も想定して、収納棚には重いものや割れ物は下段に、上段には軽いものをしまいましょう。

台風などで窓ガラスが割れることもあるので、飛び散り防止のシートを貼ったり、夜は必ずカーテンを閉めておくといった心がけも大切です。

我が家では、腰より高い家具はリビングや子どものスペースには置かず、背の高い本棚は長時間過ごすことのない洋室へ。寝室には、布団以外何も置かないようにしています。

 

・ハザードマップで地域の特性を把握

被災想定区域や避難場所、避難経路などが地図上で示されているハザードマップ。

国土交通省のHP「わがまちハザードマップ」から確認できます。

土砂災害や水害が起こる可能性が高いか、活断層が近くにあるかなどがわかるので、それに応じた備えや対処が可能です。何も知らずに被災するより、はるかに安心・安全だと思います。

・連絡方法、避難場所、避難ルートの確認

避難場所は、地区の防災マップやHPなどで確認できるので、避難ルートはあらかじめ決めておくといざというとき迅速に行動できます。

出先で災害にあう可能性もあるので、集合場所を決めておくことと、安否確認するための連絡手段は複数用意しておくことも大切です。

NTT災害用伝言ダイヤル(171)や、アプリなどの安否確認サービスは、事前にお試しで使ってみておくと、もしものときもスムーズに利用できます。

スマホが使えなくなった場合を想定して、連絡先の一覧と小銭を少し持っておくと、さらに安心ですね。

 

・貴重品、防災グッズの中身と保管場所の共有

いざというとき、防災グッズをどこにしまったかわからない! どうやって使うのかわからない! だと元も子もありません。

我が家の場合、防災グッズを用意・管理しているのは基本的に私ですが、どこに何があるのか、どんな状況を想定して用意しているのかなどは、家族で共有するようにしています。

中身も過不足ないか、期限切れのものはないか、季節や子どもの年齢に合ったものになっているかシーズンごとに見直しをしています。

防災は家族に合ったかたちで

今回は、防災のために、日頃意識していることをご紹介しました。

 

災害のニュースに接したり、地震があったときには「ちゃんと備えなきゃ!」と思っていても、時間の経過とともに薄れていってしまいがちな防災意識。

災害で起こりうる状況をどれだけイメージして備えられているかどうかが、いざというときに自分や家族の安全・安心を確保できるかに関わってくるように思います。

 

また、一人ひとりがちゃんと備えておくことは、必要な人に必要な援助が行き渡ることにもつながります。

 

どんなときも慌てずに済むように、あらためて家族と話し合いの時間を持ってみるのはいかがでしょうか。

 

次回は災害に備えて用意しているものをご紹介したいと思います。

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【あむんが行く!第1話】 TBSのSDGsプロジェクト!「ミツバチ教室」で蜜ろうキャンドルづくりを体験
独自記事 【 2022/3/7 】 Work & Study
ethica編集部員の娘(5歳)が、様々なエシカルな体験を繰り広げていく、新企画「あむんが行く!」 “あむん”という名前の由来は、紀元前1000年頃より、二千年の長きにわたって栄えたマヤ文明のマヤ語からきています。意味は“森の神”。自然と親和性のある名前を持つあむんが、今後様々なエシカルな体験を繰り広げていきます。娘の...
“自分にも環境にもやさしい”インナーウェア「WACOAL ナチュレクチュール」
INFORMATION 【 2022/2/21 】 Fashion
肌に直接身につけるインナーウェアは着心地が大事。加えて、環境に寄り添ったアイテムであれば、なおさら手に取りたくなります。「Wacoal ナチュレクチュール」は“自分にも環境にもやさしい”を目指したインナーウェアラインです。肌ざわりの良さに加えて、環境や社会に配慮した製品へのこだわりが光ります。今回はそんなアイテムの魅力...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
SDGsは「自分の暮らしの中」で向き合う。
sponsored 【 2019/11/25 】 Home
気候変動やグローバル化で深刻化する問題に対応するため、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。貧困や格差の解消、地球環境の保全などをめざし、全ての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画だ。企業は単なる社会貢献ではなく、本業を通じた活動が求められている。ボルネオ島の生物多様性保全やアフリカ・...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
美しき理系アーティスト、スプツニ子!さんに伺いました!(前編)「質の高い教育をみんなに」
独自記事 【 2019/9/28 】 Art & Culture
9月22日(日)〜29日(日)のSDGs週間(*)にフェイスブック ジャパンが開催している「Facebook Fundraisers for SDGs」で、「質の高い教育をみんなに(SDGsの目標4)」を達成するため、アメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを立ち上げたスプツニ子!さんに...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

【ethica編集長対談】 セブン&アイ・ホールディングス・釣流まゆみ 執行役員 (中編)「西武百貨店からセブン&アイ・ホールディングスへ」
国連環境計画と日本政府の取り組み

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます