心も体もしなやかになることが最大の社会貢献。ヨガ・ラバーズが集結。 オーガニックライフTOKYOレポートvol.4 <Veggy Lovers Talk 編>
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心も体もしなやかになることが最大の社会貢献。ヨガ・ラバーズが集結。

(左から、吉良さおりさん、HIKARUさん、服部志真さん、渡部直子さん、山崎千裕さん)

「オーガニックライフTOKYO」は、ヨガライフ、ベジライフ、エシカルライフ、ワインライフの4つの分野が融合した新しいライフイベント。その第1回が、2014年4月25日から3日間、東京都千代田区にある3331 Arts Chiyodaで開催されました。

今回のレポートでは、雑誌Veggyの吉良さおりさんの司会で、ヨガインストラクターのHIKARUさん、ヨヨギラウンジの服部志真さん、自然農実践者の渡部直子さん、ミュージシャンの山崎千裕さんによる食事とヨガについてのトークライブ、Veggy Lovers Talkの様子をご紹介します。

極端に走って、はじめて見えてくるもの。

― モデレータ(吉良さおりさん):まずは自己紹介からお願いいたします。

HIKARUさん:代々木にあるアンダーザライトヨガスクールでクラスを受け持っています。3年ほど前からアーユルヴェーダの個人カウンセリングも行っています。アーユルヴェーダは食事や日常生活のクオリティを上げるための万人向けの健康の学問と言われていて、さらに精神的に向上していきたいと考えたときにその先にヨガがある。普段はこの二つの側面からみなさんの健康のサポートを行っています。今日は色々な角度からベジーラバーズとして、食事についてお話していきたいと思います。よろしくおねがいいたします。

服部志真さん:代々木のアンダーザライトヨガスクールの2階にあるスムージーバーとヨガウェアのショップ、ヨヨギラウンジでスムージーのメニュー開発を行っています。また、菜食主義でなくても満足できる“がっつり菜食”をテーマにしたしま食堂を展開しています。よろしくおねがいいたします。

渡部直子さん:代々木のアンダーザライトヨガスクールでヨーガスートラという哲学を教えています。震災後に山梨県の小淵沢に引っ越し、自然農という農業を実践しています。自然農とは、まず耕さない。地形全体が微生物や虫や根っこなどですでに完璧な状態なので、人間が余計な手を入れて土をやせさせたり固くしたりしない。また肥料も水もやらない。人の手は最小限に。雑草は本当に必要なときにだけ抜く、そのスタイルの農業を実践しています。ヨガが教えてくれる真実と、大地が教えてくれる真実は一緒なのです。今日はそのポイントでお話できたらいいなと思っています。よろしくおねがいいたします。

山崎千裕さん:私はトランペット奏者をやっています。いつもは自分のバンドを率いて世界中で活動をしています。心から心に直接届く音楽をモットーに演奏活動しています。全米ツアーの際にマウントシャスタを訪れる機会があり、パワースポットに触れ心が震え、涙が出るという体験をしました。ヨガは今年に入ってからはじめたビギナーです。今日はビギナー目線でお話ができたらと思います。よろしくおねがいいたします。

― モデレータ:私自身もヨガをはじめて食事が変化したのですが、どのようにヨガをはじめたのか、そしてどう食事が変化したのかお聞きしたいと思います。

HIKARUさん:ヨガに出会ったのは90年代で、一気にのめり込み、乳製品も一切摂らない究極的なヨガの食事、いわゆるヴィーガンと呼ばれる菜食主義にいきました。その当時はまだヨガが受け入れられている時代ではなかったので、一緒に食事に行ける友達がいなくなりました(笑)。そこから少し緩和して、肉や魚の塊は食べないけれども乳製品は食べるベジタリアンを10年くらいやりました。

― モデレータ:それはヨガを始めたことがきっかけになっているのですか?

HIKARUさん:そうですね。ヨガ的食事の精神の健康を考えながら食事をするというコンセプトが強烈に響いたので、精神をおだやかにし安定させていくことを目的として、ベジタリアンを選びました。その後、アーユルヴェーダに出会い、社会生活、特に食事をとおして人とコミュニケーションをとるということ、また友達と同じものをおいしく頂くことで同調するということの大切さを実感し、さらに緩和されました。ただ家ではベジタリアンを続けています。

― モデレータ:では、志真さんはどうですか?

志真さん:私はもともとお肉をあまり食べない家で育ちました。社会に出て、百貨店で販売の仕事を始めたときに食生活がガラっと変わって、ガツガツ働くようになるとともに急にお肉を食べるようになりました。心と体に変化があらわれはじめ、これはなんだろうと思っているときにアシュタンガヨガに出会いました。アシュタンガヨガは、毎朝4時半とかに起きて練習するのですが、そうなると晩ご飯を食べたくなくなり、量を調整していったら、体がだんだん軽くなっていくことがおもしろくなってきました。そしてお肉、お魚、乳製品をやめると、体がどんどん軽くなるという情報を得て、菜食主義に興味を持つようになりました。でもそれを実行していたときは中身のない軽さに疲れる感じがして、マクロビオティックを勉強するようになりました。ヴィーガンも3年くらいやりましたが、体を軽くすること以上に色々な人と出会って食事を楽しんだり、東京に出回っているものを体に取り込みたいという思いに気づき、今は何でも食べます。私のなかでヨガと食事はシンクロしていて、ヨガで体を柔らかくすることだけが目的ではなく、みんなで楽しくやることが自分にとって大切だと今は考えています。

― モデレータ:では渡部さんは?

渡部さん:2003年にアメリカのシカゴでヨガのインストラクターの資格をとりました。その頃体調と心が少し下向きになってしまい、ぜんぶ変えないといけないんじゃないかと思い、食事もガラっとガチガチの菜食スタイルに変えました。帰国してから、心がガチガチに固くなり偏狭になっている自分に気付き、これは自分の目指した方向ではないと食に対する考えが変化し、再び色々なものを食べるようになりました。今は、肉であれ魚であれ野菜であれ、エネルギーを取り入れているのだから、頭で考えて決めつけたものではなく、今の自分の体に合ったエネルギーを取り入れるという観点で観ないとずれてしまうと思っています。だからこの野菜はどう育ったのか、大地はどういう状態だったのか、作り手の思いなど、すべてのつながりを踏まえてエネルギーの高いものを取り入れるようにしています。ヨガを実践することで見えない世界が観えるようになり、食べるという行為だけでなくその見えないつながりも大事なのだと思うようになりました。

― モデレータ:自然の法則に触れたということですね。山崎さんはいかがですか?

山崎さん:私は普通の食事をしています(笑)。今までこういう世界とは縁がなかったので、今日は新しい世界がひらけそうな気がしています。

今、自分に必要なもの、心地よいものに気付いていく。

― モデレータ:それでは、日常で取り入れてる食事のスタイルなどを教えてください。

HIKARUさん:自分が今どういう場所に存在しているか、土地、年齢、時期、住んでいる場所、職業、関わっている人たち、などを包括的に今の自分にふさわしい食事の方法をヨガとアーユルヴェーダのいいとこ取りをした形で取り入れています。アーユルヴェーダでは特に消化力を重視しますので年齢に合った食事というのは大切です。また、生活習慣や職業、家族構成など、それぞれの方に応じた無理のない食事を考えていくことも重要ですね。

志真さん:基本はマクロビオティックの考え方を取り入れています。マクロビオティックの考え方とは、その時の自分の状態を見るという哲学なので、何がいいとかダメとかにとらわれずに、自分が今欲しいもの、必要なものを見ていくことです。私は季節のものや今流通していて手に入るものを食事に取り入れています。

渡部さん:なるべく自分で作ったものや採ったものを食べるようにしています。すべて自給自足できるわけではないので、道の駅で買ったりもします。その時も生産者の方とのつながりを味わいながら頂いています。また、食べ物が育ってきた環境と自分が住んでいる環境のつながりも実感しています。その土地で育ったものは、どうその環境に適応するかという情報がすべて入っているので、それを食べると、自分自身もどんどん環境に適応していくのを感じています。

山崎さん:新しいことばかりで(笑)。たしかにスムージーやヘルシーなレストランがはやったりしているけれども、根本の考え方をあまり体験する機会がないので、こういう場で色々学ぶことで興味が高まり、もっと取り入れやすくなるんじゃないかなと思いました。

心も体もしなやかになることが最大の社会貢献。

― モデレータ:最後になりますが、世の中に伝えていきたいことは何ですか?

HIKARUさん:アーユルヴェーダには4つの人生があると言われています。ひとつ目は幸福な人生、ふたつ目は不幸な人生、三つ目は有益な人生、四つ目は無益な人生。まずは幸福な人生を歩むために自分が幸せになる。そのためにはヨガやアーユルヴェーダにはげみ人生クオリティを上げていく。人生のクオリティを上げていく。そして、自分の世話が出来るようになったら、社会のために有益な存在になろうというのが目指すところです。ヨガとアーユルヴェーダの双方から学んだ宇宙の叡智を、時代に合った形で伝えて行きたいと思います。

志真さん:「みんなにおいしいものを食べてほしい」というのが一番。見たことのないような食材や調味料を紹介しながら、「食べるって楽しいんだ」ということが無理なく伝えられたらいいなと思っています。みんなで食べるという人の輪も広げていきたいので、そのためにも自分もハッピーで健康でいられるようにこれからもヨガや食に取り組んでいきたいと思います。

渡部さん:2000年も昔から、私たち人間は何かをはじめると、やり過ぎてしまうという傾向があります。畑も、肥料や農薬をやり過ぎたりトラクターで耕し過ぎたりして、固くなってしまう。人間も何かをやり過ぎると考え方など色々な意味で固くなってしまう。だから、やることは必要最低限、種が育つ環境を用意する、あとは自然に任せれば豊かに実っていくという宇宙の法則にゆだねる。人間もまったく同じだということをヨガや哲学を通じて伝えていき、自分そのものの美しさに気付いてもらい、その美しさを人とシェアできるような豊かな地球にしていきたいと思います。

山崎さん:みなさんのお話を伺っていて、心と体をつないで自然な形で元気にするということが共通のテーマに思えました。ヨガと食事で心と体を元気にする。そして心を解放するためにぜひ音楽も活用してほしいと思います。

― モデレータ:みなさん、ありがとうございました!

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)〜
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Hanako Shimizu

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