“うんちの着火剤”が2023年グッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」を受賞
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“うんちの着火剤”が2023年グッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」を受賞

「2023年度グッドデザイン賞」で、気になる商品を見つけました。

株式会社フロントビジョンのアウトドアブランド「MAAGZ」が開発した『ANIMAL LIGHTER / うんちの着火剤』は、さまざまな草食動物の糞を主原料にした着火剤です。商品に込められた開発者の思いを知ると、着火剤に灯された火が、より色濃く鮮やかに見えてきます。(記者:エシカちゃん)

『ANIMAL LIGHTER / うんちの着火剤』の開発

商品企画がスタートしたのは、コロナ禍の真っ只中。多くの動物園が休園を余儀なくされていた時期でした。

日常が戻った時にお客様が動物園に足を運ぶひとつのきっかけになりたいと考えた開発者たちは、その園独自の動物たちの糞で商品を作ることを思い付きます。

動物園で出る糞は、量が少なく、その活用がなかなか困難とされていました。そんな中、少量で生産可能な「着火剤」というプロダクトにすることで、ユーザーが出会える、買えるうんちが誕生しました。

開発者の思い

日頃自然の中でアクティビティを楽しむ私たちが、『自然に恩返しできるプロダクトを作れないか』という思いから開発をスタートしました。草食動物の糞を主原料に、山の手入れで出る間伐材とパラフィンを加え成形しています。 「焚き火の際に、同じ地球で暮らす様々な生き物たちに思いを馳せる瞬間が生まれてほしい」という願いを込めています。

商品概要

製品名:ANIMAL LIGHTER / うんちの着火剤

原材料:草食動物のうんち(長崎バイオパーク、盛岡市動物公園ZOOMO)、木屑(檜・杉)、パラフィン

燃焼時間:M size 約10分、S size 約6分

容器サイズ:M size H113mm×φ50mm、S size H83mm×φ36mm

価格:M size(10個入り)¥1,210/税込、S size(7個入り)¥900/税込

商品詳細URL

https://store.maagz.jp/collections/all/products/ct0009

「うんち」と記された商品名にはじめは驚いてしまいましたが、キリンやレッサーパンダが描かれパッケージや、ころんとした着火剤の形に美しさを感じ、思わず手を伸ばしてしまいました。

更には、“焚き火の際に、同じ地球で暮らす様々な生き物たちに思いを馳せる瞬間が生まれてほしい”という開発者のコメントに心が揺さぶられます。

綺麗だなと手に取った商品が自然へと繋がっている・・、そんな素敵な商品に出会うことが出来ました。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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