日本デザインセンターとリコーが環境負荷低減の意識向上を目的に環境配慮素材とデザインで共創
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日本デザインセンターとリコーが環境負荷低減の意識向上を目的に環境配慮素材とデザインで共創

植物由来の新素材「PLAiR」製食品容器は、お惣菜等を購入した際に使用される食品容器を、「捨てる」行為から考え、生み出された製品です。

環境負荷の少ない循環の実現に向けて「捨てることから考える」という着眼点、当たり前であると同時に、盲点でもあったような気がします。

新素材「PLAiR」とは? どんなデザインが施されているのか?・・、早速知っていきましょう。(記事:エシカちゃん)

日本デザインセンターとリコーの環境負荷低減を目指した共創プロジェクト

「サステナビリティ」や「廃棄」の観点からプロダクトデザインの構想を練る、株式会社日本デザインセンターのクリエイティブチームCYQL PROJECTが、「環境負荷の少ない循環の実現」を目指す株式会社リコーと共に、デザインの力で環境への課題意識の向上と循環型社会を生活者に伝える共創プロジェクトを立ち上げました。

共に作り上げたのは、植物由来の新素材「PLAiR」製食品容器のコンセプトモデルデザイン。

リコーが開発した「PLAiR」という新素材を使って、新しい食品容器の開発に取り組みました。

新素材「PLAiR」とは?

「PLAiR」は、リコー独自の発泡制御技術によって誕生した自然由来99%のプラスチック素材です。植物の糖分から作られるポリ乳酸という樹脂を原料とし、この原料を数十倍に膨らませ(発泡加工して)発砲シートにしました。

数十倍に膨らませる、つまり、PLAiRは多くの空気から成り立ちます。空気ですから、軽量で、原材料の消費を抑えることにも貢献しています。使用後は、焼却による熱回収の他、再資源化する循環のあり方も検討中です。

発表された食品容器のコンセプトモデル

PLAiRの「植物由来」や「空気」といった目に見えない特徴をプロダクトデザインの印象を通して感じられるよう、四方に角を持たない有機的で柔らかな造形が模索されました。縁まで広がる波紋は自由自在に形を変えて暮らしに行き渡るPLAiRの可能性を表現しています。

特設WEBページとムービーを公開

こうして生まれた製食品容器のコンセプトモデルは、現在、特設WEBページとムービーを通して発信されています。

PLAiRへの親近感、そしてワクワク感を溢れさせるWEBページやムービーは、使い終わったものが循環し、回り続ける輪の形を想起させます。

コンセプトモデルの販売は未定とのことですが、PLAiRの各所展示スペースや出展する総合展示会等でサンプルを展開しながら、PLAiRの発信は続けられる予定です。

植物の枯葉は土に戻り、新たな新芽の肥やしとなるように、地球には本来「捨てる」という概念がなかったのかもしれません。人が作り出した「捨てる」を「循環」へと戻していくことに、真摯に向き合っていきたいです。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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