サステナビリティ時代の企業ブランディング【後編】 【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『電通編』
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サステナビリティ時代の企業ブランディング【後編】

株式会社電通 電通Team SDGs/新!ソーシャル・デザイン・エンジン ライター/プランナー 間宮孝治氏

ethicaがメディアパートナーとして参加した「サステナブル・ブランド 国際会議2019 東京」で行われたセッションの一つが「サステナビリティ時代の企業ブランディング」でした。参加されたのはテレビ東京ホールディングス、クボタ、電通の3社。今回は電通の取り組みについてご紹介します。

「広告小学校」を2006年から展開

電通が取り組んでいる社会貢献活動の一つとして、2006年にスタートした「広告小学校」があります。これは小学生が広告作りを通じてコミュニケーション力の基礎を培うカリキュラムを学校に無償で提供するもので、「伝えたいこと」を15秒のCM劇にまとめて発表してもらおうというものです。このカリキュラムは3年半掛けて東京学芸大学と協働でつくりあげました。

このカリキュラムは、東日本大震災の被災地支援としても活用されました。津波で大きな被害を受けながらも復活した地域のホタテの魅力をどのように伝えたらいいのか、子どもたちは漁師さんや役場の人にヒアリングをしながら自分たちで考え、最終的には15秒のCM劇にまとめて、地域の大人にエールを送りました。

「電通の社員はあくまでも裏方に徹し、実際の授業を進めるのは現場の先生ということになります。先生には、事前に相談しながらつくった学習指導案やワークシートをお渡ししておき、それにしたがって授業が進んでいきます。子どもたちにとっては紙の上の企画だけではなく、実際に演技をしてもらうということで、さまざまなタイプの子どもが頭だけではなく体を使って表現力を養うことができることにも高い評価をいただいています」(電通Team SDGs/新!ソーシャル・デザイン・エンジン ライター/プランナー 間宮孝治氏)

株式会社電通 電通Team SDGs/新!ソーシャル・デザイン・エンジン ライター/プランナー 間宮孝治氏

アクティブラーニングに適した教材として注目が

「広告小学校」は毎年、全国の約80校で実施されており約6000人の児童・生徒が参加。これまで4万8千人の子どもたちがCM作りを体験していますが、アクティブラーニングに適した教材として注目を集めています。最近では小学校だけではなく、中学や高校、大学にまでその輪が広がっており、さらには地域としてもこの手法を取り入れようという動きも出てきました。

例えば、環境省が福島県楢葉町の子どもたちと一緒に、自分たちの町の魅力を改めて見つけてみようというプロジェクトを推進。子どもたちが企画した構成をプロのディレクターが演出・撮影して動画に仕立て、実際のCMのようにweb上で公開したという事例が紹介されました。

「私たちとしては、企業や自治体のサステナブルな取り組みを、もっと発信してほしいという想いがあります。様々なCSR活動をブランディングのひとつと捉え、積極的にアウトプットやコミュニケーションにつなげていくお手伝いをしていきたいと考えています」(間宮氏)

地球をケアすれば企業もサステナブルな成長ができる

最後に、ファシリテーターを務めた中央大学大学院の細田悦弘氏は、

「非財務が企業評価の新しい物差しとして機能する時代になりました。経済ありきではなくて、社会が健全であってこそ、万全な地球があってこそ経済が成り立つのです。地球をケアすれば企業もサステナブルな成長ができます。健全な企業活動は健全な社会や地球なしには実現しないという共通の認識の価値観を持つことが必要なのではないでしょうか」

とまとめ、セミナーは終了しました。

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