伊勢谷友介率いるREBIRTH PROJECTによるエシカルトークショー「How To Enjoy Ethical Fashion??」 ピープル・ツリーのサフィア・ミニー代表、リー・ジャパンの細川秀和取締役をゲストに開催されました。
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伊勢谷友介率いるREBIRTH PROJECTによるエシカルトークショー「How To Enjoy Ethical Fashion??」

2014年11月20日、伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区で展開しているREBIRTH PROJECTのポップアップショップ内にて、二人のゲストを招いてのスペシャルトークショーが開催されました。テーマは「How To Enjoy Ethical Fashion??」

REBIRTH PROJECTは、害獣として年間約30万頭駆除されている猪や鹿の命を無駄にしないプロジェクトとして、駆除された猪や鹿の革を再生利用した「INOCHIKA PROJECT」を中心に11月25日まで期間限定でショップ展開している。

ゲストには、フェアトレードファッションのパイオニア「People Tree」代表のサフィア・ミニー氏と、今年で創立125周年を迎えた世界を代表するデニムブランド「Lee」を展開するリー・ジャパン取締役の細川秀和氏。そして、モデレーターを務めたのは、REBIRTH PROJECTのファッション部門HATCH YOUチーフプロデューサー新納麻理佳氏。REBIRTHPROJECTがプロデュースした害獣レザーの紹介やエシカルファッションの楽しみ方について語られました。

ー東京ならではのエシカルファッションの楽しみ方を是非教えて頂けますか?(新納氏)

サフィアさん:私はストリートファッションが好きなのですが、トレンドを追っかけるのではなくて、個性を持っているファッションが好きです。東京にいると参考になる人達が多いんですよね。新宿とか表参道とか。

ヨーロッパでは「エコ・コンセプトショップ」という個人経営のお店が出てきてファッション、雑貨、アートなどが融合した、ライフスタイル提案をしています。そういうコンセプトショップが東京にもできるとよいですね。

(左)フェアトレードファッションのパイオニア「People Tree」代表のサフィア・ミニー氏、(右)REBIRTH PROJECTのファッション部門HATCH YOUチーフプロデューサー新納麻理佳氏

(左)サフィア・ミニー氏、(右)新納麻理佳氏

ーエシカルなファッションの選択肢が増えてきました。私どもREBIRTH PROJECTが取り組むアップサイクルや害獣レザーの取り組みなどもその一つです。(新納氏)

サフィアさん:今日はオーガニックコットン、明日はフェアトレード・ファッションを取り入れようなど、社会の課題を意識しながら、自分にできる範囲で工夫して、ファッションを楽しむ。それが本当のエシカルなファッションだと思うんですよね。

もし新品を買うのなら、それがなるべく、オーガニックであるとかフェアトレードのものにしてみるとか。古着をリメイクしたり、友達と交換したり、自分でアップサイクルするのも楽しいですよ。

ーしかしエシカルファッションへの取り組みは、そう簡単なことではないですよね。細川さんは、エシカルファッションに取り組む上でどんなことが難しく、また面白いと考えていますか??(新納氏)

世界を代表するデニムブランド「Lee」を展開するリー・ジャパン取締役の細川秀和氏

細川さん:コラボさせて頂いて思う事としては、動物愛護という視点でいうとフェイクを使いたいという視点もあります。ただ、鹿が増えすぎていて、害を及ぼしている問題があります。物事って多面的に見たら、裏と表が存在したとか、右と左があったりとか、斜めとその反対があったりとか、色んな見方があるので、エシカルという視点一つを見た時にも、これが絶対と見るのではなく、多面的に捉えていくと、なんかもっと、入りやすいところが有ったり、面白みがあったり、身近な事が感じられたりだとか、なんか、そんなことかなぁ…と常に思っています。

後は、続けていくということ、つまりサスティナブルにしていくということは、やっぱりビジネスにならないと、大変難しいですよね。オーガニックコットンにしても、我々が売らなければ、そこでオーダーが止まってしまう訳ですよ。この工場の人と未来永劫、仕事したいと思っても商品が売れなかったら、次に続かないですよね。やっぱり、ビジネス化を私達メーカーやブランドが出来るか。その為には、価値を伝えられるクリエティブ、クオリティー、プロモーションと三位一体、四位一体になる必要があります。原綿のコストだけで考えても倍以上ですよ。企業の価値が試されるというか。とっても難しい事に取り組んでいる。

INOCHIKA PROJECTのアイテム

INOCHIKA PROJECTというネーミングは「猪(INOSHISHI)+鹿(SHIKA)+命(INOCHI)=INOCHIKA」に由来している。

INOCHIKAについて

森や畑を荒らしてしまうことから、年間約30万等が害獣として駆除されてしまっているイノシシ(INOSHISHI)とシカ(SHIKA)。その命(INOCHI)を無駄にしたくないという想いから、REBIRTH PROJECTはINOCHIKAプロジェクトとして駆除された猪や鹿の肉と革を有効活用する活動をアート店や商品に落とし込み展開している。現在伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区にて2014年11月25日までの期間限定ショップを展開しています。

ーーBackstage from “ethica”ーー

サフィア・ミニー代表、細川秀和取締役の経営者ならではの視点、REBIRTH PROJECTならではのユニークな発想や着眼点に触れる事ができ、とても有意義なトークショーでした。ポップアップショップは11月25日(水)まで展開しているので、興味を持った方は、是非この機会に伊勢丹新宿店で商品を手に取ってみては如何だろうか。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)〜
http://www.ethica.jp

ethica編集部

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