自分を大切にすること【スミレのドイツ留学 回顧録】
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自然からもエネルギーチャージを

『ethica(エシカ)』7月号のテーマは「境界線」です。

「境界線」には、物理的なものから人間の心理的なものまで、いろいろあると思います。私自身、留学前は気にしたことはなかったのですが、実際に現地ドイツでの生活が始まると戸惑うことも多く、ドイツと自分の間にある「境界線」を感じる場面が何度もありました。でも人との関わりを持っていく中で、国を隔てる川や壁のようなものとは違い、心の中にある「境界線」はいつしか消えていくのだということも、ドイツで知ることができました。「境界線が消える」というのは、相手のすべてを認めるということではありません。「境界線」が相手と自分を隔てるものだとすれば、「境界線が消えること」は、相手と自分の違いを認めて、それを理解することだと思います。そんな、ドイツでの体験をお話していきます。

あなたにとって、「自分を大切にすること」とは何ですか?

「自分を大切にしてね!」

ある友達が、行き詰っていた私にかけてくれた言葉でした。

その時の私には「自分を大切にすること」が何を意味するのか理解できていませんでした。それから、だんだんと私にとっての「自分を大切にすること」が見えてきた気がします。少し考え方を変えて「自分を大切に」するだけでなんとなく目の前が明るくなります。

というわけで今回は私なりの「自分を大切にすること」について書きたいと思います。

自分へのご褒美➀ もっとごろごろしたくなるようなルームウェアをお友達と購入しました!

自分へのご褒美➁ ずっと食べたかったお寿司!

私が毎日心がけていることは、

「自分のペースで!を大切にすること」

「ぼーっとしたりダラダラしたりする自分も認めること」

「自分を責めすぎないこと」

少し前までは、「いつも本当に頑張っているね!」の言葉をもらった時に、どこかで ”みんなが思ってくれるほど頑張れていない” と感じている自分がいました。みんなの期待に応えられているのかな…毎日全力で生活できているのかな…空いている時間にダラダラしていていいのかな…このように自分にプレッシャーをかけることって誰にでもあることだと思います。

けれど、こうやって自分の現状をマイナスに捉えてプレッシャーをかけても何も変わらないし、かえって「変わりたい!」という”プラスの気持ちが生まれにくくなる”のだと気付いたのです。

ドイツ語力が足りないから…と殻にこもって上手く話せない自分を責めていた時もありました。でもそこで自分を責めても何にも変わらない。まずはその自分を認めてあげること。「これが今の私」だって。明日は、一言でもいいから今日より多く話してみよう!って、自分のペースで進もうと考えるようにしました。

誕生日パーティーを開いてもらってエネルギーチャージ!

仕事から帰ってきて疲れていると部屋にこもりがちな私。YouTubeを見たり、何をするわけでもなくダラダラする時だってあります。今までだったら、他にできることがあったのかも…と休むことをマイナスに捉えていましたが、こうやって自分のための時間をとることは、エネルギーチャージでもある。だから休む時間をマイナスに捉えないこと。

しかし、これはやるべきことから手を抜くこととは違います。

ダラダラとYouTubeを見てもいいけれど、ドイツ語の宿題は必ずやる。日本語の授業の準備もきちんとやる。つまり「やるときはやる。休むときは休む。」この大切さに気づいてからはとても心が軽くなりました。

図書館のお気に入りの席!ここでいつも文章を書いてアウトプットしたり、リラックスしています

こうしてSNSが盛んになり、友達から有名人までたくさんの人の生活を見られるようになった今。それは「比べる」相手が増えているということ。けれど、実際にこうして私自身がSNSを頻繁に活用するようになって改めて気づいたことがあります。SNSで見られるのは、あくまでも「頑張っている」「キラキラ輝いている」一面なので、きっとその人たちもたまにはやる気が出ない日とか、今日は頑張れてないな〜って思う日があると思います。

休むことを大切にすること。自分を大切にすること。

自分のための時間をしっかり確保するドイツの人々が教えてくれたことです。

皆さんにとっての「自分を大切にすること」とは、何ですか?

記者:スミレ

1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。

Pay it Forward ~優しさは連鎖する~

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

スミレ

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