【ethica Beauty Project】シンプルライフ座談会(前編)
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【ethica Beauty Project】シンプルライフ座談会(前編)

ウィズ・コロナによって社会が大きく変わりつつあり、「おうち美容」や「癒しアイテム」に注目が集まっている中、エシカでは「美と健康」「環境と社会」をつなげることで変化する消費者の気持ちに寄り添い、食べるもの・使うもの・身の回りにあるものを「私(美容・健康)によくて、世界(環境・社会)にイイ。」へシフトさせることを目指して、このほど「エシカ・ビューティープロジェクト」という新しい企画をスタートさせました。

今回はすべての家財道具を倉庫に預け、裸一貫で所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活するシンプルライフエンターテインメント映画『100日間のシンプルライフ』と「エシカ・ビューティープロジェクト」のコラボレーション企画として日頃から環境課題の解決や社会貢献の取り組みをしていらっしゃる企業の皆さんにお集まりいただき、座談会を行わせていただくこととしました。

映画の中で描かれている本当に大切なものに囲まれたシンプルライフというものを、エシカではエシカルライフの1つとしてとらえています。そこで、この映画に共感する皆さんと一緒に「私によくて、世界にイイ。」とはどういうことなのかを考えるきっかけにしていきたいと考えました。

今回ご参加いただいたのは、

松本俊二さん(象印マホービン株式会社 広報部マネージャー)

長谷川真之さん(BALIISM Japan 代表)

吉澤美波さん(株式会社BIOTOPE ブランドPR担当)

の3名の方です。

ethica編集部からは、副編集長の萱島礼香が参加。ethica広報の内藤日香里がモデレーターを努めました。

上段左から、萱島礼香(ethica副編集長)、内藤日香里(ethica広報)、長谷川真之さん(BALIISM Japan 代表)、中段左、松本俊二さん(象印マホービン株式会社 広報部マネージャー)、中段右、 吉澤美波さん(株式会社BIOTOPE ブランドPR担当)

「私(美容・健康)によくて、世界(環境・社会)にイイ。」

内藤 今回の座談会は「美と健康」「環境と社会」という2つの大きなテーマを設けて進めていこうと考えています。そこで最初に、各社さんでどのような美容と健康によくて社会や環境にいい取り組みをされているのか、簡単にご紹介いただければと思います。まずBALIISMの長谷川さんからお話しいただけますか。

長谷川 当社はバリ島発のブランドということでBALIISMという社名にもバリを入れています。2015年頃、僕は現地に住んでいまして、その時に立ち上げたブランドがBALIISMです。環境と社会という今回のテーマで、今、当社がやっている取り組みとして最も分かりやすいのは竹を使ったバンブーストローを普及させようという活動でしょう。

現在、プラスチックのごみが世の中の大きな問題になっていて、日本でもやっと今年からプラスチックのビニール袋が有料化されたり、ごみ自体を減らしていこうという取り組みが増えてきています。僕は昔からごみの問題や、使い捨てに対して疑問といいますか、もったいないなという意識があったので、日本ではまだそんなにごみ問題が話題になっていなかった2005年頃から少しずつ活動を始めて商品ラインナップを増やしてきました。

その代表的なものがストローで、今いろいろな素材のものが出てきていますが、基本的には使い捨てじゃないですか。使い終わった後もごみとして捨てるのではなく、自然に戻ってごみにはならないような、そんなものづくりができればいいなと思って、使い捨てではない、繰り返し使えるストローに注目しました。

内藤 日本でも最近、使い捨てストローのことがすごく話題になりやすくて、各社が使い捨てないストローを出すようになりましたが、長谷川さんは早い段階から取り組まれていたんですね。

長谷川 そうです。というのも、バリは観光客が多くて街がごみだらけという状況になってしまったことがあって、かなり前からごみのことが大きな問題になっていたのです。

実際にバリ島の海に流れてきたゴミ

内藤 生活の中で、そういう危機感を持った人が多かったということですか。

長谷川 観光地のブランディングとして、バリ島に人が来なくなってしまうのではないかという危機感があったのかもしれないですね。ですから、政府もシビアな取り組みとして、ごみ問題を早くからスタートさせていましたから。

内藤 ありがとうございます。では、次に象印マホービンの松本さん、いかがですか。

松本 今日お集まりの皆さんの会社のホームページや資料などを拝見して、美容や健康、環境に対してダイレクトにアクセスできるようなことを毎日されているんだなと思いました。それを私ども象印という会社に置き換えると、ズバリ当てはまることを何かやっているかというと、少し見えにくい部分があるのが正直なところですね。美容といわれても、象印が扱っている炊飯ジャーをはじめ、調理器具やステンレスボトルなどは直接的には美容に当てはまらないものですから。

ただ、私どもの製品は皆さんの毎日の食事に関係していると感じています。例えば楽しみながらおいしく食べられるとか、食事の用意が楽にできるということで少しは支援させていただいているんじゃないかなと思っています。おいしいものをたくさん食べてもらって健康になれば、美容にもいい影響が出るはずですからね。

それともう一つ、今、マイボトルキャンペーンをやっています。これはプラスチックごみを削減したいということで2006年からやっている取り組みで、ペットボトルの飲み物を買うのではなく個人でボトルを持ち歩いていただいて、プラスチックごみを出さないようにしていただくことはできないかと考え、その推進運動を一生懸命やっているところです。

その中で私どもが力を入れているのは、もちろん皆さんにマイボトルを持っていただくことも大事ですが、その前段としてそのボトルの中に入れるお茶やお水をどこでも給茶、給水できるスポットを増やすことも重要で、それを大きな目標にしています。給茶や給水のスポットがないと結局コンビニでペットボトル入りの飲料を買ってマイボトルに移し替えることになってしまって、それでは意味がありません。ですから今、各自治体や地方の行政、いろいろなメーカーなどと協働して、その仕組みを考えています。

内藤 たしかに今ブームというわけではありませんが、若い人たちにマイボトルが普及してきているなという感じはしますね。今のお話を聞いて、象印さんはダイレクトにアプローチされているという、そういうイメージを持ちました。今日参加していただいて嬉しく思います。

松本 若い人たちは次の世代につないでいってくれるので、彼らにそういう意識を持ってもらえればまた次の世代、さらにまた次の世代に広がっていくのではないでしょうか。その意味で大学生や高校生、中学生、さらにその下の世代にマイボトルを持ってもらえればと思っています。

内藤 では続いてBIOTOPEの吉澤さん、お願いします。

吉澤 BIOTOPEという会社は、海外のライフスタイルブランドを日本に輸入して紹介するというインポートカンパニーです。例えば、オーガニックコスメやシャンプー、あるいは大量生産していないニッチフレグランスと呼ばれる香水を世界中から輸入して、NOSE SHOPというセレクトショップで販売しています。

香水に関していえば、どうしても敷居が高いというイメージを持たれがちですが、それを取り除いてカジュアルに、そしてちょっとポップに、香り自体を自由で気軽に楽しんでいただけるような提案をしています。

また、化粧品に関しては、従来では効果のアプローチをすることが多いですが、私たちはブランドが誕生した背景やストーリーを含めてお届けすることを大切にしています。セレクトする香水の多くが、直輸入で作り手の顔が見えるような距離でやり取りをさせていただいています。ただ単にお客さまにモノを届けるだけではなく、作り手からダイレクトに受けとった価値観や新しい生活様式、気づきなどを提案していきたいなと思っています。そうして、お客さまご自身が総合的に気に入ったコスメや香水を日々使っていただくことで、気分が上がったり、心が健康になっていくのでは、と考えています。

内藤 ストーリーの部分まできちんとお伝えできるというのは、今、世の中に求められていることだなと、私もエシカの運営をやっていて前々から感じていたことだったので、BIOTOPEさんのサイトなどを拝見して素敵な取り組みをなさっているなと思っていました。ですから、今の吉澤さんのお話にはとても共感できますね。

では、ここからは会社視点というよりは個人視点でお話をしていただければと思います。例えば、皆さんが美容や健康に関して個人的に注目しているとか、あるいは、ご自身の生活に取り入れているアイテムとかサービス、取り組みなどがございましたら、どんなことでも結構ですので、お話しいただけますか。最初にエシカの萱島副編集長からお話しします。

萱島 美容、健康で私が日頃から取り組んでいることでいうと、家で料理をして家族みんなで食べるということを大切にしています。我が家の炊飯ジャーは象印さんですが(笑)、大変おいしく炊けてとても気に入っています。

松本 ありがとうございます(笑)。

萱島 そのおいしく炊けたご飯を子どもたちがお弁当で持っていく時に、最近曲げわっぱのお弁当箱を使っているのですが、ご飯の余計な水分がなくなってすごくおいしいし、そうすると嫌いなものも食べてくれるようになりました。健康にもいいかなと思っています。

そこで気がついたことですが、プラスチックのお弁当箱とお箸ばかり持っていて、曲げわっぱのお弁当箱に合うお箸を持っていなかったのです。木の可愛いお箸を探していたので、先ほどBALIISMさんのサイトを拝見していたらケース付きの可愛いものを出されていて、これはいいなあと思いました。

長谷川 ぜひご愛用ください(笑)。

内藤 ありがとうございました。ここからは各社さんに、まずは吉澤さんからお願いします。

吉澤 私は自分が使っていて心地よいアイテムを生活に取り入れるということをかなり意識しています。それがどのような心地よさかといいますと、使っていて「自分のことを好きになれるアイテム」ですね。

例えば、香りやコスメがそうですし、日用品もそうですが、そのものを使うことによって自分の日常生活がどんな循環になっていくのかということをイメージしながらものを購入していて、アイテムを日々増やしていく時も吟味をしています。

内藤 それは具体的にいいますと、どういうことでしょうか。

吉澤 例えば、ブランドや商品がどのように作られたのか、作る時に工場ではどんなエネルギーを使っているのか、工場で生まれる過程、そしてその根源にはどんなこだわりがあるのかということですね。

そして、洗剤やシャンプーなどですと、消費者が使った後に流した水はどうなっていくのかということまで、なるべく自分のこととして考えるようにしたいという意味で、どんな取り組みをしているのかをホームページで調べてモノ選びをしています。そうすると、自分の周りが何となくいい気持ちになってくるんですよね。環境や地球を守るための大きなミッションとかモットーとかではなくて、「何となくいいな」という軽い気持ちを波紋として広げていくイメージを持って、アイテムに注目していくことを心がけています。

内藤 エシカルなものといいますか、完璧にサステナブルなものを選ばないといけないというと、ちょっと気を張ってしまいますが、吉澤さんがおっしゃったように、何となくいいっていう自分自身の感覚を信じて選ぶというのは、ご自身も楽しいですよね。

吉澤 ええ、その通りです。

内藤 松本さんはいかがですか。

松本 皆さん同じだと思うのですが、今年はコロナということで在宅勤務が当たり前になりました。私自身も2日に1回が在宅だったり、1週間全部が在宅ですが、そのために家にいる時間が長くなったので、普段はやらないようなことをやり始めました。

内藤 例えば、どんなことでしょうか?

松本 最近、顔にツヤがなくなってきたような気がして化粧水をつけてみたりとか(笑)、私はずっとスポーツをやって来たのですが、外に出ないので体がなまってきたような気がして家で腹筋をやったり、新しいジョギングシューズを買ってきてランニングをしたりとか、少しでも自分の体にいいものはないかなと、この半年間ずっと意識しています。

仕事のことでいいますと、プラスチックごみのことが常に頭にあります。自分の生活の中にプラスチックってどのくらいあるのかを改めて考えてみますと、たいがいのものがプラスチック素材だということに気がつきました。何かを買う時には、これにはプラスチックを使っているのかなと必ずチェックするようになりましたね。

それと、実際に今自分が使っているものでも、これって本当にいるものなのかな、無駄なものは使っていないかな、本当は必要ないんじゃないかなと、この半年くらい家族とともに考えるようになってきましたね。個人的にはコロナになって考え方が変わってきたような気がします。おそらく皆さん、そういうことに気づき始めてきたんじゃないですかね。

内藤 在宅勤務になりますと、仕事とプライベートの境が薄くなってきていろいろと考える時間も増えてきましたので、自分の身の周りにはこんなにも無駄なものがあったのかとか、体や肌のメンテナンスを怠っていたなとか、そんな気づきを得たのではないでしょうか。松本さんの今のお話は、私にも思い当たることがありました。では、長谷川さん、お願いします。

長谷川 まず健康のことからお話しします。僕は健康の基本は食だと考えていて、体の構成は食から始まりますので、食生活は非常に大事なものだと思っています。

そして、エシカル的なものにつながると思いますが、野菜や肉といった食材は遠いところから運ばれてきて、自分の家に届くまでには輸送にエネルギーがかかっていたりして見えない無駄がたくさん出ているのではないでしょうか。ですから、できる限り近いところで採れたものを買うように意識していて、スーパーに行っても地元の野菜コーナーに置いてあるものを選ぶようにしています。

究極は自分の家で作ることですね。プランターで簡単に育てることができるので、今年の夏はミニトマトやキュウリ、ゴーヤなどを庭で作って食べました。野菜をたくさん採ると健康にもいいですし。

美容については専門家ではないので、あまり詳しくありませんが、バリ島ってマッサージが有名なんです。いわゆるバリ式マッサージですね。そこで使っているマッサージオイルに興味があったので調べてみたら、そのほとんどが天然の素材でできていて、マッサージだけではなくて、いろいろなことに使える万能なオイルだったんです。有名なものだとボカシオイルというのですが、殺菌効果があるのでケガをした時にも使えますし、水に混ぜて飲むと薬のような作用もしてくれるんです。

今、ウチでやっているのは加湿器のアロマオイルの代わりに、そのボカシオイルを使って空気を潤すことで、そうするとウイルスを殺してくれるので病気になりにくいのです。そんなオイルに出会えたので継続して使うようにしています。

内藤 そのオイルのことは今初めて知りましたが、今回の映画のテーマに近いかもしれませんね。

長谷川 少ないものでいかに豊かに過ごすかということで、つながりはあると思いますね。

内藤 私もそう思います。そういう知恵をバリの人たちは以前から持っていたんだなと、今、長谷川さんのお話を聞いていて気づかされました。

(後編に続く)

後編では、映画『100日間のシンプルライフ』について掘り下げていきます。

続きを読む(後編)>>>

ご協力企業

象印マホービン株式会社
BALIISM Japan
株式会社BIOTOPE

映画『100日間のシンプルライフ』作品情報【12月4日(金)公開】

スマホ依存症のパウルとコンプレックスの塊のトニー。

幼なじみでビジネスパートナーの二人は、アプリ開発事業も順調で、自身の欲望を満たすための多くのモノに囲まれる生活を送っていた。

そんなある日、大げんかした2人は酔った勢いで大金を賭けたある勝負をすることに。

それは、すべての家財道具を倉庫に預け、裸一貫で所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活する、とんでもない勝負だった!

勝負を通して、モノやデジタルに依存している生活に気づき始める2人。

100日目を迎えた彼らが選んだ、本当に大切なモノとはー?

 

監督・脚本:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ

キャスト:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、マティアス・シュヴァイクホファー、ミリアム・シュタイン

配給:トランスフォーマー、フラッグ 提供:フラッグ

原題:100 DINGE/英題:100 THINGS/2018/ドイツ/111分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:吉川美奈子 【PG-12】

 

© 2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH

 

『100日間のシンプルライフ』×『エシカ・ビューティープロジェクト』オリジナルしおりのプレゼント

 

<配布先>

一部上映劇場およびNOSE SHOP 渋谷・新宿・銀座店を予定。

※配布数10,000枚。なくなり次第配布終了

配布場所の詳細につきましては、映画『100日間のシンプルライフ』公式サイトならびに公式SNSにて告知

『100日間のシンプルライフ』公式サイト https://100simplelife.jp/

公式SNS(Twitter/Instagram) 100_simplelife

『NOSE SHOP』公式サイト https://noseshop.jp

 

<上映劇場一覧>

https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=100things

 

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

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