リトグリと郡山市の高校生によるクロストーク、さらにはリトグリへの質問コーナーも!「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2021」開催(後編)
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リトグリと郡山市の高校生によるクロストーク、さらにはリトグリへの質問コーナーも!「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2021」開催(後編)

東北地方を中心に各地に大きな被害を与えた未曽有の大災害、東日本大震災が発生してから今年で節目の10年を迎えました。復興への歩みを歌のチカラで後押しする「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト2021」が三菱商事、朝日新聞社、福島放送の共催で3月23日、東京と福島を結びオンラインで開催されました。

「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」は大震災から3年目の2014年から開催されているイベントです。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりましたが、震災から10年となった今年は何としてでも実現したいとの強い思いから東京と福島の会場をリモートで結んでの開催となりました。(前編)に続き、(後編)ではリトグリと郡山市の高校生によるクロストーク、さらにはリトグリへの質問コーナーもご紹介していきます。

リトグリと高校合唱部員がクロストーク

ステージ終了後はリトグリのメンバーと、郡山にいる参加5校の代表者の皆さんとの生クロストークが行われました。まだ興奮冷めやらぬ代表者が、

「リモートでの合唱は初めての挑戦で、合同練習ができなかったりなど不安なことがたくさんありました。でも、離れていても一緒に音楽を作ることができるんだなあということを感じましたし、リトグリの皆さんとは、収録が終わった時にはまだ一緒に共演させていただいたという実感はありませんでしたが、今初めて映像を見て夢じゃなかったんだなととても感動しました」(福島県立安積高校・先崎真知さん)

「すごく素敵な合唱になっていて心が熱くなりました。今回はリモートでの挑戦ということで部員一同、不安なところがたくさんあったのですが、今、映像を見てリトグリの皆さんの後ろに私たちの映像が映っていて、本当に共演という形で合唱させていただいたんだなということを嬉しく思いました」(福島県立安積黎明高校・鴻野歩さん)

「合わせた映像を見るのは今日が初めてで、どうなるのか不安でしたが、改めて合唱ってすごいなということを感じました。震災のみならず、コロナウイルスで当たり前のことが当たり前ではなくなってしまっていて、だからこそ、今ある日常に感謝しなければならないなと思いました。これからも部員一同、毎日に感謝して練習に取り組みたいと思います」(福島県立郡山東高校・平裕心さん)

「今回、リトグリさんと他校の方々とコラボさせていただいて、その中で一緒に集まってみんなで歌うことはできませんでしたが、リモートでも歌うことを通じて、離れていても心は一緒で、思いを届けたいという気持ちも一緒だということを再確認できたいい機会でした。とてもいいステージだったのではないかと思いました」(郡山女子大付属高校・比佐鈴音さん)

「リモートは初めてで収録の時は実感が全然湧きませんでしたが、こうやって映像を見てみると、すごい人たちと共演できたんだなということを実感できて、鳥肌が立ちました」(日本大学東北高校・石橋瑠々子さん)

と感想を述べると、リトグリを代表してかれんさんが、

「みんな喜んでくれて本当によかった。私たちも皆さんのコーラス、ハーモニーに勇気をもらったので、共演できて嬉しかったです」

と笑顔で語っていました。

高校合唱部員からリトグリへの質問コーナー

さらに、リトグリと話をすることはなかなかない機会ということで、代表者がリトグリへ質問をするコーナーも設けられました。

「私たちはステージで緊張することがあるのですが、リトグリさんはどうですか? やはり緊張しますか? 緊張しない方法はありますか?」(石橋さん)

「私たちも緊張するので、皆さんの気持ちはよく分かります。私たちは円陣を組んだ後に、メンバーの背中をポーンと強く叩き合ってからステージに出るのが恒例なんですけど、部員の皆さんもそういうことをやってみたらいいんじゃないかと思います」(manakaさん)

「今回開催された場所は福島でしたが、福島に来たら行ってみたいところはどこかありますか?」(比佐さん)

「福島県はライブで結構お邪魔させていただいているんですけど、去年、VTRにもありましたが、取材で郡山に行かせてもらったこともあってご縁のある場所だなと思っています。調べてみたらスキー場が多いというイメージがあるので、スキーはまだやったことはありませんが、スキーをするなら福島に行こうかなと思います」(MAYUさん)

「自分はリトグリさんの『ハーモニー』という曲が一番好きなんですが、リトグリの皆さんが一番好きな自分たちの曲を教えてください」(平さん)

「今年の1月にアルバムが出たんですけど、その中でいったら『Waves』という曲が私は一番好きです」(かれんさん)

「リトグリさんはたくさんの曲を歌っていて、私たちの周りでも落ち込んだ時にはリトグリさんの曲を聞いてモチベーションを上げたりしている子がすごく多いです。曲を発信しているリトグリさんは、自分が落ち込んだ時にはどのような曲を聴くのか、すごく知りたいです」(鴻野さん)

「みんなそれぞれ好きな曲とか、元気な曲とかを聞いていると思いますが、私自身も歌っていて、リトグリの曲の歌詞が落ち込んでいる時に刺さってきたりしますね」(アサヒさん)

「私たちの合唱部は今、総勢15名で活動していて、私たちの学年が夏の大会で引退してしまうと残った部員は4名になってしまいます。今年は新入部員をたくさん入れたいと思っているのですが、そのためのアドバイスだったり、歌うことの楽しさを伝えるにはどうしたらいいかを教えてください」(先崎さん)

「合唱を見て、やってみたいなと思ってもらうことがきっかけになることってすごく大きいと思います。皆さんの前で歌う機会があったら知ってもらえるのではないかと思うので、ぜひやってみたら、あっ、楽しそう、やりたいって思ってくださる子が出てくるんじゃないかと思います」(manakaさん)

「高校時代に戻れたら、どんなことをしたいですか?」(比佐さん)

「私はすでにリトグリの活動をしていたので、学校帰りに制服で友だちとどこかに行くということをしたことがなかったので、それはやってみたかったなと思います。学生生活を悔いなく、みんなに過ごしてもらいたいと思います」(かれんさん)

「疲れた時の癒しって何ですか?」(石橋さん)

「みんな、ご飯を食べることが好きなので、ここで頑張ったらこれが待っているという感じで、おいしいご飯を食べたりするのが好きですね」(アサヒさん)

「歌い終わった後はエネルギーを相当消費されると思いますが、食べたいという気持ちが起きるものですか?」(石橋さん)

「ワンマンライブだと2時間はやるので、結構お腹が空きますね。みんなでおいしいものを食べてエネルギーチャージをしています。石橋さんも練習後はお腹が空くんじゃないかな」(かれんさん)

「はい、空きます。だから、甘いものを食べています、チョコレートとか」(石橋さん)

「今までで一番緊張したステージはどんなステージでしたか?」(鴻野さん)

「紅白に初出場させていただいた時です。紅組のトップバッターで歌わせていただいたので、出演者の方が全員後ろにいらっしゃって、感じたことのないくらい背中にオーラを感じて、背中がめちゃくちゃ痛かったという記憶があります。そのことは今でもすごく覚えていて今後も忘れることはないと思います」(MAYUさん)

大いに盛り上がったリトグリと高校生たちの交流はここで終わりとなりました。

まさに心に届く歌声が響きわたり、復興へのさまざまな思いがこもった2時間でした。合唱は1人ではできません。仲間と心を1つにすることから合唱は深まり、そして、そこから生まれた感動が被災地の人々や復興に取り組む人々を癒し、さらには被災地の将来を担う子どもたちに勇気を与えてくれるはずです。

音楽の素晴らしさ、歌の持つパワーを実感させてくれた「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」は、被災地を応援し、深めてきた絆をつなげていくものとなったでしょう。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

ーーBackstage from “ethica”ーー

同音楽祭の模様を特集した番組が福島放送で4月17日(土)13時~14時、BS朝日で4月24日(土)13時~14時に放映されます。あなたも音楽の素晴らしさ、歌の持つパワーを実感してみては?

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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