(第21話)「収納にもインテリアにも。暮らしにフィットするカゴの使い方」キコの「暮らしの塩梅」
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(第21話)「収納にもインテリアにも。暮らしにフィットするカゴの使い方」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に…日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第20話では、お料理の時間がより快適になる台所道具についてお伝えしました。今回は、収納としてもインテリアとしても幅広く暮らしの中で活躍するカゴについて、お伝えしたいと思います。

カゴのいろいろ

藤(ラタン)、白樺、柳、葦(アシ)、竹、麦、山葡萄、麻…などなど

素材や編み方、サイズやデザインも様々なカゴ。

どんなテイストのインテリアでも、使い方次第でしっくりと暮らしに馴染んで温かみを添えてくれる魅力があります。

カゴは「見せる収納」としても大活躍。

そのまま置いてあるとごちゃごちゃしているように感じるものも、お気に入りのカゴに入れてふわりと布をかぶせると、それだけで素敵な佇まいに。

使わない時は壁に引っ掛けたり棚に並べたり、置くだけでも絵になる暮らしにとっても便利なアイテムです。

昔からカゴが大好きで、旅先や雑貨屋さんで素敵なものと出会うと嬉しくなってつい買ってしまうほど。

どんな風に使おうかな、あれを入れるのにちょうどいいな、と考えている時の自分は、だいぶ口元が緩んでいるんだろうなぁと思います。。

今回は、そんな見ても使っても楽しいカゴについて、わが家での使い方とお手入れの方法をご紹介したいと思います。

リビングでのかご使い

カバンや荷物の一時置き場として

外から帰ってきた時にドサッと床に置きがちな荷物は、とりあえず大きなカゴに。

一息ついた後に、それぞれの場所に戻したり細々としたレシートや書類を整理しています。

取り入れた洗濯物、もう一度着る服の一時置き場として

子どもを保育園に迎えに行く前にざっと取り入れる洗濯物も、複数のカゴに大まかに分類しておくことでスムーズに畳む作業に入れます。畳んだ衣類はそのままカゴに入れて収納場所に。

ぬいぐるみやこまごまとしたおもちゃの収納に

自然素材で温もりのあるカゴは、子どもの物を収納するのにもぴったりです。

ざっくりと片付けられ、子どもが適当に入れても見た目にはすっきり。

積み木や図書館から借りてきた絵本、おままごとの道具や木の実、小さなぬいぐるみたち、遊びで使う布やカバンなど入れるのに使っています。

グリーンを飾る

道端で詰んできた草花も、空き瓶に生けてカゴに入れれば、とたんに季節を感じるお洒落なインテリアに。

一輪だけそっと挿しても、たくさんのお花を溢れるように生けても素敵です。

台所でのかご使い

通気性の良いカゴは野菜の保管、食器の水切りや収納としても大活躍。

湿気には弱いので、使ったあとはしっかりと乾かすのが長く使うコツです。

果物・野菜カゴとして

大きめの手つきカゴは、常温保存できる野菜の保管場所として。

直接入れると汚れや砂の落下が気になるので、新聞紙や包装紙を敷いてから入れています。

器の一時置き場・収納として

ほぼ毎食使う家族三人分のお茶碗とお汁椀は、洗ったあと手ぬぐいを敷いたカゴに置いています。次に使うまでには自然と乾いているので、その都度食器棚に出したり入れたりする手間が省けて◎

よく使うグラスやコップも、サッと手に取れるようカゴに伏せて収納しています。

野菜を冷ましたりお皿代わりにも

こちらの竹ざるは祖母から譲り受けたもので、長年使い込まれた質感がとても気に入ってます。

カゴやざるは程よく熱気を逃してくれるので、焼きたてのパンやおにぎり、お懐紙を敷いて天ぷらをのせても◎

夏場はそうめんと氷を盛り付けて青紅葉をあしらい、そのまま食卓に並べても素敵です。

カゴのお手入れ方法

自然素材の道具はお手入れが大変なイメージですが、正しく使えば何十年も使い続けることができます。

日常のお手入れは、硬い素材のものはブラシで埃がたまる前にブラッシング。

柔らかく目の詰まった素材のものは、柔らかい乾いた布で表面をそっと磨くように拭きます。

汚れが気になる時は中性洗剤をつけたたわしでサッと洗い、水気を拭き取ったあと風通しの良い日陰でよく乾かします。

少しの汚れなら、よく絞った布で優しく拭き取るだけで十分です。

水や湿気に弱いので、長時間水につけたり通気性の悪いビニール袋などに保管すると傷みやカビの原因となります。

長期間保管する場合は、不織布など通気性の良い素材の布でくるんで湿気の少ない場所に。

収納として使わない時も、インテリアとして直射日光の当たらない壁にかけたり棚などに置いておくのがおすすめです。

お気に入りのカゴで、もっと暮らしを豊かに

いかがでしたでしょうか。

プラスチック製品やステンレスなどの素材も便利ですが、使い込むほどに深い味わいが出てくるのはやっぱり自然素材の魅力。

温もりのある佇まいでさりげなく暮らしによりそってくれるカゴは、日々の生活の良き相棒となることと思います。

ライフスタイルの変化に伴って、「こんな使い方もできるのか」と新たな発見があるのもまた楽しみのひとつ。

ぜひ自分だけのお気に入りを見つけて、暮らしに取り入れてみませんか?

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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