見てから行く?行ってから見る?工芸室長×広報大使IKKOさんによる「ギャラリートーク」動画が期間限定で公開中! 特別展「きもの KIMONO」2020年6月30日(火)〜8月23日(日) 東京国立博物館(平成館)
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
見てから行く?行ってから見る?工芸室長×広報大使IKKOさんによる「ギャラリートーク」動画が期間限定で公開中!

世界最大級のきものコレクションを誇る東京国立博物館(平成館)では今、ファッションと歴史を切り口に、特別展『きもの KIMONO』が開催されています。鎌倉時代から現代までを通史的に総覧する、かつてないスケールの展覧会として『ethica(エシカ)』でも過去3回にわたり、詳しくご紹介してきました。

(記者:ethica編集部・山田ふみ)

見どころ満載!時代ごとに進化する“きもの”の魅力を動画で紹介

本展は、きものの原型である小袖の紹介にはじまり、友禅染の技術を駆使した艶やかな振袖、歴史上の著名人が着用したきもの、さらには現代のデザイナーが手がけた新作など、きものの「過去・現在・未来」を5つの「章」で構成。実際のきものだけでなく、浮世絵や屛風画などの絵画作品を含む約300件もの作品が一堂に展示され、会場内では壮大なきものの歴史絵巻が繰り広げられています。

東京国立博物館での染織展としては47年ぶりとなる大規模な本展を、より多くの人に楽しんでもらいたいという思いから、展覧会を動画で案内する「ギャラリートーク」を期間限定で公開!(※ギャラリートークの内容は前期展示作品になります)染織研究家としても有名な同博物館研究員の小山弓弦葉(おやまゆづるは)工芸室長と、きもの好きとして知られる本展の広報大使・IKKOさんが展示作品を紹介しながら、前期展示期間中の会場をナビゲートします。

時代ごとに進化するデザイン・技法や流行の変遷をファッションの視点で紐解きながら、40分弱にまとめた見どころ満載の内容です。

 

ふっくらとした刺繍の愛らしさや友禅染の微妙な色合いをカメラがクローズアップ

鎌倉時代の表着(うわぎ)に見る着重ねの美学、安土桃山時代を象徴する四季折々の植物パターン、繊細な絵模様に込められた人々の願い…。また火消半纏(ひけしばんてん)に見る江戸っ子の心意気など、染織史を知り尽くした小山工芸室長による解説はどれも興味深く、きものについての知見を広げることができます。

戦国時代に天下統一を目指した3大武将、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康が着用したという衣装の展示コーナーでは、山鳥の羽根を差し込んで仕立てた信長の陣羽織の勇姿にIKKOさんもうっとり。研ぎ澄まされた当時のファッションの力強さに思わず圧倒されます。

動画の中で小山工芸室長とIKKOさんが「ぜひ見ていただきたい」と言うのが、きものや帯のディテールです。それぞれの衣装の紹介に合わせ、色彩や模様をカメラがクローズアップ。微妙な色合い、染織の風合い、ふっくらとした刺繍の愛らしい表情などを実感することができます。金銀の摺箔(すりはく)や金糸の繊細な光沢まで、じっくり目視できるのも映像ならではの楽しみ方ですね。

お二人による「ギャラリートーク」と映像を通し、日本の美意識を色と模様に表した“きもの”の魅力を再発見!きものが身近に感じられるのではないでしょうか。

開催期間中に会場に来られない方も、もう一度鑑賞したいという方にもオススメの「ギャラリートーク」。ぜひご覧になってくださいね。

 

特別展きもの KIMONO「ギャラリートーク」動画 概要 

公開期間:2020 年8月23日(日)まで

▼日本語

https://youtu.be/aJi_6ikH5g8

▼英語字幕版

https://youtu.be/P4MFFKhNuWo

*音声は日本語になります 

黒柳徹子さんも絶賛!「日本人の豊かな観察力を楽しんで」

撮影:二階堂健 写真提供:日本芸術文化振興会 日本博事務局

特別展『きもの KIMONO』は、2020年東京オリンピックに合わせ「日本の美」を国内外に発信し、次世代へと伝えようというプロジェクト「日本博」の一環として開催されました。本展を観覧された「日本博」広報大使の黒柳徹子さんからは、こんなメッセージが。

「どのきものも美しく、趣味がいいなと思いました。安土桃山時代、江戸時代、そして現代まで、観察力の豊かさを感じます。デザインや構図、さらに季節感も楽しめるところも日本人ならではの感性ですよね。そして色あせることなく、今も残っている。丁寧に保存され、時には傷んだところを直したり。現在まで受け継がれているところも素晴らしいと思いました。皆さんに楽しんでもらえればと思います」。

展覧会概要

特別展「きもの KIMONO」
会期:2020年6月30日(火)〜8月23日(日)〈事前予約制〉
・前期:630日(火)~726日(日)
・後期:728日(火)~823日(日)
会場:東京国立博物館 平成館[上野公園]
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:午前9時30分~午後6時(総合文化展は午後5時まで)
観覧料:一般1,700円、大学生1,200円、高校生900円、中学生以下 無料
※オンラインでの日時指定券の予約が必要(記事公開時にはオンライン予約の予定枚数が終了している可能性がございます。最新の空き状況は展覧会公式サイトよりご確認ください)
※価格はいずれも税込み
※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳など提示が必要)「日時指定券」の予約は不要
※展覧会関連イベントは中止
※旧会期が記載された購入済みチケットおよび無料観覧券も使用可能、ただしこの場合もオンラインでの「日時指定券」予約が必要
※購入済みチケットの払い戻しも実施
※各種情報の詳細は、公式サイトを確認のこと
※予定は変更となる場合あり

問い合わせ先
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

公式サイト
https://kimonoten2020.exhibit.jp

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

山田ふみ

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
[エシカ編集部 体験企画]環境や人権に配慮したエシカル素材で心地の良いナチュラルな香りと時間を実感「Care me(ケアミー)」のインバスグッズ
sponsored 【 2024/3/29 】 Health & Beauty
一日の終わりのバスタイムは、その日の自分をとびきり労って心とからだを回復させてあげたい愛おしい時間。そんなセルフケアの習慣にほんの少し、地球環境や自分以外の人にもちょっと良いアクションが取れたら、自分のことがもっと好きになれる気がしませんか? 今回ご紹介するのはエシカ編集部が前々から注目していた、エシカルな素材を使って...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.6 宇賀なつみ (第5章)ゴールデン・ゲート・ブリッジ
独自記事 【 2024/3/27 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
そろそろ知っておかなくちゃ! 水素のこと。森中絵美(川崎重工)×中村知弘(UCC)
sponsored 【 2024/3/26 】 Work & Study
2023年の記録的な猛暑に、地球温暖化を肌で感じた人も多いだろう。こうした気候変動を食い止めるために、今、社会は脱炭素への取り組みを強化している。その中で次世代エネルギーとして世界から注目を集めているのが「水素」だ。とはいえまだ「水素ってどんなもの?」という問いを持っている人も多い。2024年2月に開催された「サステナ...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...
【ethica Traveler】連載企画Vol.4 宇賀なつみ (第3章)アリス・ウォータースの哲学
独自記事 【 2024/2/28 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル
独自記事 【 2024/2/14 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.2 宇賀なつみ (第1章)サンフランシスコ国際空港
独自記事 【 2024/1/31 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【Earth Day】フランス商工会議所で開催するイベントにてethica編集部が基調講演
イベント 【 2023/4/3 】 Work & Study
来たる4月22日は「アースデイ(地球の日)」地球環境を守る意思を込めた国際的な記念日です。1970年にアメリカで誕生したこの記念日は、当時アメリカ上院議員だったD・ネルソンの「環境の日が必要だ」という発言に呼応し、ひとりの学生が『地球の日』を作ろうと呼びかけたことがきっかけでした。代表や規則のないアースデイでは、国籍や...
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(序章)と(第1章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/17 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開しています。今回は、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える」の序章と第1章についてのあらすじと見どころをお届け!(記者:エシカちゃん)
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(第2章)と(第3章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/24 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開中。さまざまなメディアから少しずつ情報を得、それをパズルのように組み合わせてひとつのストーリーを見出す、新しいメディア体験です。 今回は、前回に引き続き、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビュ...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

(第22話)「ハレの日もケの日も楽しみたい、漆塗りのうつわ」キコの「暮らしの塩梅」
スポーツの機会を提供して女の子の人生を変える 『プレー・アカデミー』を設立 大坂なおみ選手の思いをナイキが実現する

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます