「日本語教師」ライフ!【スミレのドイツ留学 回顧録】
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ethica8月号のテーマは「家族で考えるSDGs」です。皆さんは、家族でSDGsについて話したりすることはありますか?  私が過ごしたドイツでは、家族みんなでSDGsについて話す機会がたくさんありました。社会問題について考え、取り組んでいく上で 身近な家族とまずは気づきを共有することがとっても大切だと私は信じています。

今月も、私がドイツで得た気づきや学びを紹介していきます。

日本語ボランティア教師ライフ

私が取り組んでいる「日本語ボランティア教師ライフ」について今回は紹介したいと思います。私が担当している日本語の授業は3つ。先生向けのクラスと、12歳から18歳の生徒向けのクラスを2つ担当しています。先生と生徒を合わせると、約30人が日本や日本語に興味を持ち私のクラスに来てくれています。

「こんにちは」、ひらがなの練習から始まった授業ですが、今では生徒さんが「わたしは きょう、せんせい と にほんご を はなしました。」の文章を作れるまでになりました。週に1コマ60分という限られた時間の中でスムーズに! わかりやすく! をモットーに準備や工夫をしてきて、その結果としてみんなの成長が目に見えることはとっても嬉しいです。

(左)みんなで折り紙のだるまを作成! (右)手作りかるた

言語だけではなく日本の文化や若者文化についても紹介しています。お箸を使ってゲームをしてみたり、習った単語でカルタを作成して遊んだり、折り紙をしてみたり! 授業の後には「カラオケタイム」として、アニメが好きな生徒さんと、日本語で歌うことも! 時間ができたら、みんなで日本の映画を見ることも計画しています。

カリキュラムのない授業

授業については、何を、どんな方法で行うのか。すべては私次第。自由だからこそ、楽しくやりがいがあります。それと同時に、型となるベースのない0からの授業づくりは大変でもありました。「授業」として何かを教えることも、日本語を人に教えることも、先生として学校で働くこともすべてが初めての挑戦。どんな生徒が来るのか、私の授業を楽しんでもらえるのか、日本語をきちんと教えられるのか……。

始めるまではドキドキでしたが、初回の授業で良いスタートを切ることができ、ここまで駆け抜けることができました!  緊張することなく、何事もポジティブに捉える自分の強みを生かすことができたのかなと嬉しく思っています。

(左)お箸を使ったチーム対抗戦もしました (右)こちらは大人気だったフエラムネ!みんな興味深そうにずーっと吹いていました(笑)

お互いを知らなかった異なる学年の生徒たちですが、今では一つのコミュニティーになりました。みんなで映画を見に行ったり、授業の30分前に集まって遊戯王のカードゲームをしていたり(笑)。こうやって「日本」をきっかけにコミュニティーが作れたこともとっても嬉しく思います。

早いもので、授業は残り2回ずつ。みんなが、「スミレが帰ったら困るからもう1年ビザを延長して!!」と。こんな風に言ってもらえて嬉しい限りです。残り少ない先生ライフ、存分に楽しんで頑張ってきます。

記者:スミレ

1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。

Pay it Forward ~優しさは連鎖する~

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

スミレ

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