アジア初上陸の都市型農場野菜Infarmがスーパーの店内で育てた新鮮野菜を提供
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アジア初上陸の都市型農場野菜Infarmがスーパーの店内で育てた新鮮野菜を提供

『ethica(エシカ)』2月号のテーマは「世界のエシカル」です。

スーパーマーケットに野菜畑が出現!今回は地産地消を超えた“店産店消”の取り組みをご紹介します。このサービスを手掛けるのはベルリン発の農業ベンチャー、Infarm(インファーム)。新鮮な野菜を提供しながら、輸送に伴うCO2や食材ロスの削減につなげています。アジア初上陸となった日本での取り組みに迫ります。(記者:エシカちゃん)

CO2や食材ロスの削減を目指したサステナブルな農業を実現

Infarmは2013 年にドイツで設立された農業ベンチャー企業です。施設内に栽培ユニット(ファーム)を積み上げながら野菜を育てる屋内垂直農法を手掛けています。水耕栽培形式では初めて農産物の国際基準「グローバル GAP認証」を取得するなど、食品の安全確保に向けた生産体制を確立。IOT技術や機械学習を駆使しながら、低コストで効率的に新鮮な野菜を収穫できるノウハウを持っています。

日本を含め、既に世界 10カ国で事業を展開。従来の農法に比べて99.5%分の土地や95%分の水をカットしながら野菜を栽培、店舗を直売所にすることで90%分の輸送距離とそれに伴うCO2の排出を削減しています。化学農薬を使わずに毎月 50 万本以上ものハーブや野菜を収穫していて、人にも環境にも優しいです。お店で必要な分だけ栽培、収穫しているので、食材の廃棄ロスにもつながります。サステナブルな農業を実現しているのですね。

日本では珍しい取れたて野菜を食卓に

そんなInfarmがついに日本へ進出しました。1月19日(火)に「紀ノ国屋インターナショナル青山店」、23 日(土)に「Daily Table KINOKUNIYA 西荻窪駅店」、26日(火)に「サミットストア五反野店」と東京都内 3 店舗のスーパーマーケットで事業をスタート。その他、今年4 月までに首都圏での積極展開を計画しています。

お店で取り扱っている野菜はどれも特徴的です。「紀ノ国屋インターナショナル青山店」は、イタリアンパセリやイタリアンバジル、ミント、パクチーといった国際色豊かなハーブ4 種をラインナップしています。

「Daily Table KINOKUNIYA 西荻窪駅店」は、複数の葉物野菜をミックスした「サラダブースター」3 種を販売。「ニュートリショナルサラダブースター」はゴールデンスベリヒユ、スカーレットケール、トスカーナケールを、「スプリングサラダブースター」はレッドソレル、赤水菜、赤からし菜を、「スパイシーサラダブースター」は、わさびルッコラ、クレソン、赤からし菜を組み合わせています。紫や緑の野菜のブーケが目にも鮮やかですね。

「サミットストア五反野店」ではイタリアンバジルやパクチーに加え、シャキシャキ食感とクリーミーな味わいが印象的なクリスタルレタスを販売しています。Infarmの野菜は日本では珍しいものが多く、毎日の食卓を個性豊かに彩ってくれます。日頃の料理の食材に使ったり、生のままで仕上げのアクセントに加えたりと、使い方のバリエーションが豊富です。

Infarmのシステムでは、スタッフが店舗に定期訪問して野菜の収穫や新しい苗の栽培を行っています。プロの手によるお店で収穫したばかりの野菜をいつでも購入できるのが嬉しいですね。購入後には 2cm 程度の水を入れた容器に根を浸けて、高温多湿を避けながら野菜を保存するとイキイキした状態を保てるとか。Infarmの生産システムや栽培した野菜に興味津々です。

 

Infarm公式サイト

https://www.infarm.com/jp-ja

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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