人びとはサステナブルな旅行に対して、どのような意識を持っている? 2023年版「サステナブル・トラベル」に関する意識調査(ブッキング・ドットコム)
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人びとはサステナブルな旅行に対して、どのような意識を持っている?

コロナ禍が終わり、世界中で旅行の機運が高まっています。一方で、エネルギー問題や、物価の高騰などで、なかなか旅行に行くのが難しいという動きも。2023年の現在、人びとはサステナブルな旅行に対して、どのような意識を持っているのでしょうか。今回、ブッキング・ドットコムから「サステナブル・トラベル」に関する調査の結果が一般公開されました。(記者:エシカちゃん)

80%の方が「よりサステナブルな旅行をすることは自身にとって重要である」と回答

「サステナブル・トラベル」に関する調査は、今年で8年目。過去最大規模となった本年度の調査では、不安定な世界情勢を反映し、旅行にかかるコストが、サステナブルな旅行に対する意思決定にどのような影響を与えているかに焦点を当てています。

結果としては、旅行者のサステナブルな旅行に対する関心は高い一方で、生活費の高騰や気候変動への不安などから、サステナブルな旅行を選択するか、旅行費用の削減を優先するかで、旅行者がジレンマに陥っているという事実が明らかになったそう。

「よりサステナブルな旅行をすることは自身にとって重要である」と回答した人は、世界の旅行者、日本の旅行者ともに80%と高い水準に。さらに、世界の旅行者の76%、日本の旅行者は56%が、「今後1年間において、よりサステナブルに旅行したい」と回答しています。

一方で、「よりサステナブルな旅行はコストがかかりすぎる」と回答した人は、世界の旅行者で49%、日本の旅行者でも43%に上りました。加えて、世界の旅行者の76%、そして日本の旅行者の75%が、「世界的なエネルギー危機と生活費の高騰が支出計画に影響を及ぼしている」とも回答しています。

つまり、サステナブルな旅行はますます多くの人たちにとって選択肢となっているものの、昨今のエネルギー危機や生活費の高騰などが、実際にサステナブルな旅行を選択する際の障壁になっていることがわかります。これは、エシカ読者のみなさんも共感できるかも?

よりサステナブルな旅行の選択肢を旅行会社に提供してほしい

さらに、サステナブルな旅行のハードルとなっているのは、費用面だけではなく、情報や選択肢の少なさも。世界の旅行者の51%、日本の旅行者の54%が「サステナブルな旅行の選択肢の数が十分にない」と回答しており、また、世界の旅行者の74%、日本の旅行者の53%が「よりサステナブルな旅行の選択肢を旅行会社に提供してほしい」と回答しています。

とはいえ、世界の多くの人は実際にさまざまな種類のサステナブルな取り組みを行っていることも確認されたそう。世界の旅行者の68%、日本の旅行者の54%が、エコバッグを使用し、世界の旅行者の45%、日本の旅行者の23%が、旅先でごみをリサイクルし、世界の旅行者の43%、日本の旅行者の36%が、徒歩、自転車、公共交通機関を利用できるように観光計画を立ているようです。

加えて、世界の旅行者の65%、日本の旅行者の52%は、「宿泊施設がサステナブル認証やラベルを取得済みだとわかった場合、その宿泊施設での滞在についてより好ましく感じる」と回答。さらに世界の旅行者の43%、日本の旅行者の22%が「サステナブルな認証を受けた旅行のために追加料金を支払うことをいとわない」とも回答。旅行者にとって、サステナブルな取り組みを行う施設がますます重視されていることがわかります。

ブッキング・ドットコムの調査結果からは、人びとの旅行をめぐる新しい意識の傾向が見えてきます。エシカ読者のみなさんは、どのように感じたでしょうか?

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

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