「SDGs FutureCity YOKOHAMA」(前編)横浜市・荒木田百合副市長 【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『横浜市編』
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
「SDGs FutureCity YOKOHAMA」(前編)横浜市・荒木田百合副市長

ethicaがメディアパートナーとして参加した「サステナブル・ブランド国際会議2019 東京のトークセッション「SDGs FutureCity YOKOHAMA」には 、日産自動車の星野朝子専務執行役員が登壇。2人がそれぞれの立場から現在と未来を熱く語った中で、今回は荒木田副市長のお話をまとめました。(記者:エシカちゃん)

SDGs未来都市に選ばれた横浜市

今から約160年前、日本が開国する際の開港の地であった横浜市は、日本の近代化をリードしてきた進取の気性に富んだ都市です。市内には歴史的な建造物も数多く、年間3500万人が訪れる観光都市でもあります。

また、多くの有名企業が本社オフィスや研究開発部門を構える日本有数の経済都市である横浜市は、「都市デザイン」という考え方を全国に先駆けて取り入れて、都市計画を進めてきた、まさにサステナブルを実践している都市でもあり、昨年6月にはSDGsの達成に向けた優れた取組を提案する「SDGs未来都市」に選定されました。

「行政・市民・企業の三者が手を携え、経済・社会・環境の調和を重んじてその取り組みを進めてきたのが横浜の特徴といえるでしょうね。横浜はこの秋開催されるラグビーワールドカップでは決勝戦を含む7試合が、来年の東京オリンピック・パラリンピックでもサッカー、ソフトボールの会場になります。横浜に世界中の注目が集まる2年間は私たちにとっても大きなチャンスです。これを機にSDGsに関する取り組みについても積極的に発信していきたいと思っています」(荒木田副市長)

女性が活躍できる子育て環境や職場環境を整備

今、日本では急速に進む少子高齢化が大きな社会問題となっており、その対策が急務の課題としてクローズアップされてきています。もちろん、それは横浜市も例外ではありません。

「横浜市では生産年齢人口が今年ピークを迎え、今後は減少していくことが明らかになっています。しかし、どんな状況になるにしても福祉や医療のサービスはどうしても必要ですので、そうしたニーズに対応するためにも経済や社会の活力低下をいかに防いでいくか、社会の成長を持続可能なものにしていくかが、ひじょうに重要な課題になります。それには第一に子育て環境や職場環境を整備して、女性に生き生きと活躍してもらえる場を用意すること。そして、経験豊富なシニア世代のスキルが遺憾なく発揮できる雇用の場を創出することが大切ですね」(荒木田副市長)

無人車による交通サービス「イージーライド」を推進

横浜市は以前から新しい技術やサービス、制度の導入に積極的に取り組み、どこよりも早く取り入れていこうとい姿勢を明確に打ち出してきました。そのため、

「今後もイノベーション人材の育成・交流を促すことに注力し、横浜を革新的な技術やサービスを生み出すイノベーションエリアにしていきたいと考えています」(荒木田副市長)

今、横浜市では日産自動車、DeNAと共同で無人運転車によるオンデマンドサービス「イージーライド」のセカンドステージの実証実験をみなとみらい地区で行っています。これは目的地の設定、配車から運行、支払いまでを全て人の手をわずらわさずに簡単に行えるという交通サービスです。

「エリアが徐々に拡大してきて、アプリによるオンデマンドの指定が可能になるなど、より本格的なサービスに近い形になってきました。実用化に向け、計画は極めて順調に進んでいるといってもいいでしょうね」(荒木田副市長)

横浜市は、都市課題の解決に向けて、環境・経済・社会の側面から様々な取組を進めています。それら3つの側面を統合的に解決する取り組みを進め、つなぎ合わせて得られる相乗効果を新たな価値として生み出していくというのが横浜市の考えでもあります。

最後に荒木田副市長は、将来への抱負を語りました。

SDGs未来都市横浜の実現に向け、今、開港都市として培ってきた歴史を土台に、多様性を大切にしながら全力で挑戦しているところです。来年、サステナブル・ブランド国際会議が横浜で開かれることになりました。そこではまた新たな出会いが生まれることでしょう。そうした出会いを大事にして研究成果を分かち合い、日本や世界に発信していける横浜市を目指して、これからもSDGs達成に貢献できるよう取り組んでいきたいと思っています」

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

関連記事:

3月6日・7日【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】メディアパートナーのethicaでは優待チケットも

誠実努力で「なくてはならない会社」へ 【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『セイコーエプソン編』

セイコーエプソン・碓井社長が思い描く、色彩豊かな未来のヴィジョン

【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『テレビ東京編』

【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『クボタ編』

【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『電通編』

【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『YouMe Nepal代表理事 ライ シャラド氏編』

【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『フィリップ モリス編』

【サステナブル・ブランド国際会議2019東京】レポート『横河電機編』

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【あむんが行く!第1話】 TBSのSDGsプロジェクト!「ミツバチ教室」で蜜ろうキャンドルづくりを体験
独自記事 【 2022/3/7 】 Work & Study
ethica編集部員の娘(5歳)が、様々なエシカルな体験を繰り広げていく、新企画「あむんが行く!」 “あむん”という名前の由来は、紀元前1000年頃より、二千年の長きにわたって栄えたマヤ文明のマヤ語からきています。意味は“森の神”。自然と親和性のある名前を持つあむんが、今後様々なエシカルな体験を繰り広げていきます。娘の...
“自分にも環境にもやさしい”インナーウェア「WACOAL ナチュレクチュール」
INFORMATION 【 2022/2/21 】 Fashion
肌に直接身につけるインナーウェアは着心地が大事。加えて、環境に寄り添ったアイテムであれば、なおさら手に取りたくなります。「Wacoal ナチュレクチュール」は“自分にも環境にもやさしい”を目指したインナーウェアラインです。肌ざわりの良さに加えて、環境や社会に配慮した製品へのこだわりが光ります。今回はそんなアイテムの魅力...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
SDGsは「自分の暮らしの中」で向き合う。
sponsored 【 2019/11/25 】 Home
気候変動やグローバル化で深刻化する問題に対応するため、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。貧困や格差の解消、地球環境の保全などをめざし、全ての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画だ。企業は単なる社会貢献ではなく、本業を通じた活動が求められている。ボルネオ島の生物多様性保全やアフリカ・...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
美しき理系アーティスト、スプツニ子!さんに伺いました!(前編)「質の高い教育をみんなに」
独自記事 【 2019/9/28 】 Art & Culture
9月22日(日)〜29日(日)のSDGs週間(*)にフェイスブック ジャパンが開催している「Facebook Fundraisers for SDGs」で、「質の高い教育をみんなに(SDGsの目標4)」を達成するため、アメリカのNPO団体「Girls Who Code」への募金キャンペーンを立ち上げたスプツニ子!さんに...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

my happy わがまま week!(フランダースの犬の舞台になったアントワープ聖母大聖堂など)
パラリンピックに懸ける思い【前編】/ 車いすテニス・船水梓緒里さん

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます