健康を意識する人に注目される「発芽米」 世界一の長寿国である日本の健康を守る食の秘訣とは?
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
2,565 view
健康を意識する人に注目される「発芽米」

今や日本人の平均寿命は男性も女性も80歳を超え、日本は世界一の長寿国になりました。しかし、その一方で健康に不安を抱えている人がたくさんいらっしゃるというのもまた事実です。日本人の4人に1人が65歳以上になるという、これからの超高齢化社会には健やかに長生きすることが何よりも必要といえるでしょう。そのために日頃から気をつけておきたいのは何といっても食生活です。朝、昼、晩と1日3回摂る食事は毎日の積み重ねにもなるだけに、よりよい食生活を心掛けたいものです。
ここ数年、毎日の食事に気を遣っている人たちの間で「発芽米」が注目を集めています。そこで今回は多くの発芽米商品を手がけているファンケルグループの株式会社ファンケルヘルスサイエンスでお話をお聞きしました。

話題の栄養成分「GABA(ギャバ)」が白米の約10倍

発芽米は玄米をほんの少しだけ発芽させたもの。発芽する前の玄米も豊富な栄養があり、「完全食」といわれるほどですが、玄米を少しだけ発芽させると、栄養価がさらに増すことがこれまでの多くの研究によって明らかにされています。
同社機能性食品開発グループで発芽米の商品企画を担当している、管理栄養士でもある佐々木千恵さんは「玄米はお米の種子ですから、発芽をする前には、妊婦さんが出産に備えて栄養を蓄えるのと同じように、発芽に向けて内部の栄養を増やして自らを最高の状態に整えようとするのです。そのため栄養価がぐんと増すのです。」と言います。他の食材と比べ、発芽米にはさまざま栄養成分が含まれていますが、中でも注目は「GABA」が豊富だということでしょう。GABAは動植物などの自然界に広く分布するアミノ酸の一種で、脳や脊髄に存在する神経伝達物質。興奮を鎮めたり、リラックスさせる働きがあり、発芽米にはこのGABAが白米の約10倍も含まれているといいますから、ストレスのたまりやすい方は、積極的に発芽米を食べることがおススメです。

便秘を解消してくれる「食物繊維」も豊富に含有

この他、発芽米には腸内環境を整えてくれる「食物繊維」が多く含まれているのも見逃せません。
「女性21人に発芽米を2週間にわたって食べていただいたところ、過半数の人に便通の改善が見られました。これは白米の約6倍の量が含まれる食物繊維の働きによるものと考えられています。便秘に悩む女性には朗報かもしれませんね」(佐々木さん)
さらに、発芽米には体のさまざまな機能の維持や調節を司るビタミンE、骨や血液を作り出す上で欠かせないマグネシウム、カリウム、カルシウムなどの「ミネラル」、アンチエイジングにうれしいオリザノール、フェルラ酸といった白米や他の食品では摂取しにくい栄養もたっぷり含んでいるといいますから、健康的な食生活を目指す人には最高の食材といえるでしょう。

注目成分「PSG(ピーエスジー)」

また、最近の研究で、発芽米の発芽の過程でPSGという成分が増加することが明らかになりました。PSGは血管の老化を防止する効果の他、内臓脂肪の減少にも関係してダイエット効果も期待できるとか。
発芽米は、女性にとってますます無視できない存在になりそうです。

発芽の作用で旨み成分もアップ

「良薬口に苦し」という昔からのことわざもあるように、とかく健康にいい食べ物は、あまり美味しくないというのが一般的です。だとすると、発芽米もそうなのかと、一度も食べたことのない人は思ってしまうかもしれませんが、その点、発芽米は例外といってもいい食品なのです。その理由を佐々木さんが教えてくださいました。
「発芽米は、発芽する時に作用する酵素の働きによってでんぷんが分解されて甘みが増すのです。そしてさらに、たんぱく質も分解されて旨み成分であるアミノ酸が増えるので、より味わい深いお米になっています。」
また、玄米は硬い皮に包まれているのが特徴ですが、発芽することで皮が柔らかくなるため、もちもちとした食感を味わうことができるのも発芽米ならではです。

炊飯の黄金比率は「白米2:発芽米1」

家庭で発芽米をおいしく食べるコツを佐々木さんに伺いました。
「基本的には白米に混ぜて、炊飯器で普段通りに炊くことができます。おススメの配合比率は、白米2に発芽米1の割合ですね。これなら発芽米のおいしさと機能性を同時に実感していただけます。」
同社では炊飯器で炊ける発芽米の他、電子レンジで手軽に味わえる「発芽米ごはん」、発芽米100%のレトルトおかゆ「発芽米おかゆ」、お湯を注いで混ぜるだけのフリーズドライ食品「発芽米スープごはん 鮭と野菜の塩麹仕立て」などさまざまなタイプの商品をラインナップしています。健康的な食生活を目指すなら、体によくて、しかも美味しい発芽米を毎日の生活に取り入れたいものです。

全社で環境事業計画を実践

 発芽米やサプリメントなどの健康食品や無添加化粧品を扱っているファンケルは、企業活動のあらゆる面において「自然のめぐみ」に感謝し、環境・生物多様性の保全に貢献することを目指しています。その一環として環境事業計画「ファンケルECOプラン」を実践、08年度からは日本の企業で初めて、従業員が家庭でCO2排出量を削減する取り組み「家庭でエコプログラム」を実施するなど社内だけではなく、従業員や家族を巻き込んだ活動を展開、これらの成果が認められて、環境省の「平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」の対策活動実践部門賞を受賞しました。
また、13年4月からは開発途上国の食品を厳選した「ファンケル フェアトレードフーズ」の発売を開始、年間売り上げの5%をインドネシア、ラオス、セネガル、カンボジアといった生産国の子供たちの教育を支援する団体に寄付しています。

つねに自然に目を向け、グローバルに活動する同社には、これからも大いに注目したいところです。

■発芽米についてはこちら
http://www.fancl.co.jp/genmai/index.html

■株式会社ファンケルヘルスサイエンスはこちら
http://www.fancl.jp/about/fancl/health.html

インタビュアー 清水 一利(しみずかずとし)
55年千葉県市川市生まれ。明治大学文学部(史学地理学科日本史専攻)を卒業後、79年、株式会社電通PRセンター(現・株式会社電通パブリックリレーションズ)に入社。クライアント各社のパブリシティ業務、PRイベントの企画・運営などに携わる。86年、同社退社後、87年、編集プロダクション・フリークスを主宰。新聞、雑誌(週刊誌・月刊誌)およびPR誌・一般書籍の企画・取材・執筆活動に従事。12年「フラガール3.11~つながる絆」(講談社)、13年「SOS!500人を救え~3.11石巻市立病院の5日間」(三一書房)を刊行。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

清水 一利

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【ethica Traveler】 連載企画Vol.7 宇賀なつみ (終章)『Returning to TOKYO 〜サステナブルなフライト〜』
独自記事 【 2024/4/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
[エシカ編集部 体験企画]環境や人権に配慮したエシカル素材で心地の良いナチュラルな香りと時間を実感「Care me(ケアミー)」のインバスグッズ
sponsored 【 2024/3/29 】 Health & Beauty
一日の終わりのバスタイムは、その日の自分をとびきり労って心とからだを回復させてあげたい愛おしい時間。そんなセルフケアの習慣にほんの少し、地球環境や自分以外の人にもちょっと良いアクションが取れたら、自分のことがもっと好きになれる気がしませんか? 今回ご紹介するのはエシカ編集部が前々から注目していた、エシカルな素材を使って...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.6 宇賀なつみ (第5章)ゴールデン・ゲート・ブリッジ
独自記事 【 2024/3/27 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
そろそろ知っておかなくちゃ! 水素のこと。森中絵美(川崎重工)×中村知弘(UCC)
sponsored 【 2024/3/26 】 Work & Study
2023年の記録的な猛暑に、地球温暖化を肌で感じた人も多いだろう。こうした気候変動を食い止めるために、今、社会は脱炭素への取り組みを強化している。その中で次世代エネルギーとして世界から注目を集めているのが「水素」だ。とはいえまだ「水素ってどんなもの?」という問いを持っている人も多い。2024年2月に開催された「サステナ...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...
【ethica Traveler】連載企画Vol.4 宇賀なつみ (第3章)アリス・ウォータースの哲学
独自記事 【 2024/2/28 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル
独自記事 【 2024/2/14 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.2 宇賀なつみ (第1章)サンフランシスコ国際空港
独自記事 【 2024/1/31 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【Earth Day】フランス商工会議所で開催するイベントにてethica編集部が基調講演
イベント 【 2023/4/3 】 Work & Study
来たる4月22日は「アースデイ(地球の日)」地球環境を守る意思を込めた国際的な記念日です。1970年にアメリカで誕生したこの記念日は、当時アメリカ上院議員だったD・ネルソンの「環境の日が必要だ」という発言に呼応し、ひとりの学生が『地球の日』を作ろうと呼びかけたことがきっかけでした。代表や規則のないアースデイでは、国籍や...
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(序章)と(第1章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/17 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開しています。今回は、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える」の序章と第1章についてのあらすじと見どころをお届け!(記者:エシカちゃん)
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(第2章)と(第3章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/24 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開中。さまざまなメディアから少しずつ情報を得、それをパズルのように組み合わせてひとつのストーリーを見出す、新しいメディア体験です。 今回は、前回に引き続き、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビュ...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

roomsのエシカル・エリアに過去最大の40ブランドが参加 エシカル・エリアのディレクター坂口真生さんをエシカ独占インタビュー
こども国連環境会議、中高生向けワークショップ「キリン・スクール・チャレンジ」を開催 身近な商品から、同世代に向けた持続可能な問題解決のメッセージを発信

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます