サステナブルなお料理作りのヒントがいっぱい! 人気ユーチューバー・Maiさんの『1人前食堂』をチェック 農家からの恵みの食材を使った食と農をつなぐヘルシーレシピの数々。
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
5,951 view
サステナブルなお料理作りのヒントがいっぱい! 人気ユーチューバー・Maiさんの『1人前食堂』をチェック

エシカが注目する料理のYouTubeチャンネル『1人前食堂』。毎回のリアルな料理作りやシズル感いっぱいの映像にワクワク。丁寧なレシピで紹介する各メニューには、節約献立や作りおきなど、毎日のエシカ・ライフで参考にしたいヒントがいっぱいです!Maiさんに、番組の人気の秘訣をうかがってみました。(記者:ethica編集部・山田ふみ)

YouTubeのこと何も知らずにはじめた動画配信が大ヒット!

料理の動画配信を始めたきっかけは愛おしい料理やごはんの記憶を誰かに共有したいと思ったから」というMaiさん。実際には、ご自身が料理に時間やお金を費やす大義名分が欲しかったからなのだとか。仕事をしていても、趣味を通しても、料理やごはんのことばかり考えてしまうという性格をうまく利用したいと思ったのが、YouTubeチャンネルをはじめたきっかけなのだそうです。

 「最初は本当に趣味レベルではじめました。当時、料理や魚をさばくことで評判になっているYouTuberさんもいらっしゃって、漠然と、私もやってみたいなぁとぼんやり思いながらYouTubeのこと何も知らずに配信をスタートしたのです」

動画の中では、黙々と1人分のごはんを作っているMaiさんですが、野菜を切ったり、大胆にうなぎをさばく映像から“料理を作るのが好き!”という気持ちが伝わってきます。紹介する食材やレシピに対する愛着もたっぷり。そのときどきで変わるマイブームを、いちはやく動画にしているリアル感が魅力です。

旅するように料理を楽しむショートストーリーを配信!

ストーリーのあるショートムービーのような美しい映像とMaiさんの優しいナレーションはとても心地よく、その独特の世界観に引き込まれていきます。そして何より、料理好きも唸る本格レシピが数多く登場するのもMaiさんのチャンネル登録数が多い理由です。さらに最近ではライブ配信して話題に。

もともと動画配信をメインに、たまにライブ配信をしてみたいな、という気持ちではじめていたのですが、今回のコロナ禍もあり、視聴者のみなさんとコミュニケーションをはかりながらできること、ということで今年の春はたくさんライブ配信にトライしてみました。通常の動画配信とは違う機材のセッティングを試したり、ATEM Mini Proというスイッチャーを使ってみたり。視聴者さんに楽しんでいただけるような構成を目指して工夫しています」

料理が楽しいと思い始めたのは幼稚園くらいから。小さい頃から目分量で手早く美味しい料理を作るお母様の姿を、「かっこいい!真似したいな!」と、幼い頃からよく観察していたそうです。

「週末はTVで映画を観ながら母の夜食やお菓子作りをしていました。実のところ、本格的に料理を始めたのは、ひとり暮らしを始めた大学生の頃からです。大学卒業後にはお堅めの職場に就職をしたのですが、私のごはんや料理に対する思いが強すぎて。勢いもあって退職し、現在に至りました」

「リセット&ダイエット」でキレイ×サステナブルな食の提案

 作りおきや節約をテーマにしたサステナブルなメニューが多いのもMaiさんの動画の特徴、一つの食材をさまざまなバリエーションで紹介しています。ついついマンネリ化しがちな毎日の食事。食材全部を使い切ってフル活用する節約レシピは、日々のエコライフの参考にも。また、食べてキレイになれるダイエット&リセットごはんも女性たちに人気の高いテーマのひとつ。

「食材を余すことなく使うことは私のチャンネルにおけるテーマのひとつです。1日の献立形式にすることで、食材を使い切るためのやりくりをご紹介しています。食材が余りそうなら発酵させたり、乾燥させたり、買いだめをする場合は事前に冷凍することを提案します。そしていかにヘルシーに美味しく食べられるかをお伝えするのが腕の見せどころだと思っています。同じ食材でも、味付けや調理法を変えて最後まで楽しめるレシピを提案したら、たくさんの人に興味を持ってもらいました」

体に貯蓄している悪いものを改善するためのリセットごはんの提案は、食べることがやめられないMaiさんご自身に向けた企画でもあるのだとか。

「“食べていてもすっきりキレイな私”という理想の自分でいられるよう、この動画を通して、よりよい食事習慣を送る提案ができたらと思っています」

身近な食材を使って、自分にもいい、簡単に作れて時短にもなるMaiさんのYouTubeチャンネルのファンはどんな方々なのでしょう。

「現在私は24歳なのですが、同世代の女性に多く見ていただいているようです。最近は子育てをされているママの方々からもコメントやお便りをいただくようになって、嬉しい限りです」

YouTube配信を通し、食と農で社会に貢献したいという思い

「食材オタクの私にとって、毎日料理を作ったり、撮影したりする中で“食と農”の大切さをとても強く意識しています。農家の方々と直接コミュニケーションをとり「この食材はこういう風に調理すると美味しいよ」とか「普段捨てるこの部分にはこういう栄養があるよ」といった貴重なアドバイスをいただくことが多く、周囲の方々から学ぶこと日々たくさん!

そういったコミュニケーションを通じて、新しい調理法に気付かされることもあります。日本の食と農をつなげるためにも、私自身の発見から生まれたリアルなレシピを皆さんとシェアしたいと考えています」。

リサイクル可能な保存容器を使ってとことんゴミを削減

海外に滞在したとき、スーツケース1個に詰められるものだけを持って生活をした経験があったそう。そのときに“私ってこれだけで十分生活できるんだ”と気づいたと言います。

「必要最小限の暮らしは、とても身軽で快適そのもの。自分がいかにムダなモノに囲まれていたかということを知り、それ以来できる限りシンプルなライフスタイルを心がけるようになりました」。

動画では、素敵なキッチンの映像にも目が止まります。食器棚や冷蔵庫の中がいつもスッキリ。そしてホーローやガラスといったリサイクル可能な保存容器を多用することで、少しでもゴミを減らせるように意識しているそうです。動画の中に出てくる料理道具にも、Maiさんのシンプルな暮らしへの提案と料理に対するこだわりが感じられます。

“食”で大切な誰かと、世界とつながる楽しさを実感しよう!

 「何を食べようかな?と考えたとき“面倒だから適当にすませちゃぉ”と思うこともあるかもしれません。でも、私たちの肌や体は食べ物によってできています。一人でも多くの方が料理を味方につけて、キレイになったり健康になったり。そして誰かとつながったり、大切なひとを喜ばせたりできる時間を過ごしてもらえたらいいな、と思っています。『1人前食堂』の動画が、その一助になったら嬉しいです!」

1人前食堂Mai さん

大阪府出身、東京都在住。24歳。2019年から、素敵な食材・ハーブ・スパイス・頑張り屋のキッチン道具を愛する日々を徒然に発信するYouTubeチャンネル『1人前食堂』を開始。料理を通じて、全国の食材と人々をつなげるべく、活動中。丁寧な料理動画だけでなく、ラジオ動画や自身が歌う楽曲にも定評がある。

Maiさんの『1人前食堂』はこちら>>>

サブチャンネル『1人前食堂Maiのゆるらじお』はこちら>>>

 

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

山田ふみ

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【Earth Day】フランス商工会議所で開催するイベントにてethica編集部が基調講演
イベント 【 2023/4/3 】 Work & Study
来たる4月22日は「アースデイ(地球の日)」地球環境を守る意思を込めた国際的な記念日です。1970年にアメリカで誕生したこの記念日は、当時アメリカ上院議員だったD・ネルソンの「環境の日が必要だ」という発言に呼応し、ひとりの学生が『地球の日』を作ろうと呼びかけたことがきっかけでした。代表や規則のないアースデイでは、国籍や...
インターネット教養番組『家族で学ぶSDGs』シーズン3 第1章の見どころをご紹介
独自記事 【 2023/10/12 】 Work & Study
2023年10月から配信がスタートした、SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組『家族で学ぶSDGs』シーズン3!エシカちゃんと、「森キミ」ことモデルの森貴美子さんが、身近な話題や気づきから持続可能なアクションやサステナブルについて考え、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんの案内のもと時空を超えた...
SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組のシーズン3がスタート!
独自記事 【 2023/10/10 】 Work & Study
持続可能な開発目標(SDGs)が国連サミットで採択された2015年から8年。サステナブルやSDGsといった価値観は耳に馴染んできたものの、まだまだ知らないことがたくさんありそうな奥の深い世界です。エシカでは、「森キミ」ことモデルの森貴美子さんと、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが共演するSDGsやエシカルに...
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(序章)と(第1章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/17 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開しています。今回は、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える」の序章と第1章についてのあらすじと見どころをお届け!(記者:エシカちゃん)
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(第2章)と(第3章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/24 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開中。さまざまなメディアから少しずつ情報を得、それをパズルのように組み合わせてひとつのストーリーを見出す、新しいメディア体験です。 今回は、前回に引き続き、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビュ...
【エシカ独占インタビュー】宇賀なつみ 初エッセイ本『じゆうがたび』刊行記念
独自記事 【 2023/6/19 】 Work & Study
先月、長らく続いていた新型コロナウイルス感染症が5類感染症の位置付けとなったことで、ようやくマスクをはずして外出や旅行に繰り出す人々が増えてきました。旅行や観光業界の中では、近年世界中で注目されているものに「ウェルネスツーリズム」(※)というものがあります。そのトレンドを大々的にピックアップしたイベント、「ウェルネスツ...
インターネット教養番組『家族で学ぶSDGs』シーズン2 第二話の見どころをご紹介
独自記事 【 2022/12/5 】 Work & Study
11月7日(月)より配信がスタートした、SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組『家族で学ぶSDGs』シーズン2!「森キミ」ことモデルの森貴美子さんと、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが共演して、身近な話題や気づきから、持続可能なアクションやサステナブルについて考えを深めます。今回は、12月5...
SDGsやエシカルについて学べるインターネット教養番組のシーズン2がスタート!
独自記事 【 2022/11/7 】 Work & Study
持続可能な開発目標(SDGs)が国連サミットで採択された2015年から7年。サステナブルやSDGsといった価値観は耳に馴染んできたものの、まだまだ知らないことがたくさんありそうな奥の深い世界です。エシカでは、「森キミ」ことモデルの森貴美子さんと、環境系エンターテイナーのWoWキツネザルさんが共演するSDGsやエシカルに...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
【あむんが行く!第1話】 TBSのSDGsプロジェクト!「ミツバチ教室」で蜜ろうキャンドルづくりを体験
独自記事 【 2022/3/7 】 Work & Study
ethica編集部員の娘(5歳)が、様々なエシカルな体験を繰り広げていく、新企画「あむんが行く!」 “あむん”という名前の由来は、紀元前1000年頃より、二千年の長きにわたって栄えたマヤ文明のマヤ語からきています。意味は“森の神”。自然と親和性のある名前を持つあむんが、今後様々なエシカルな体験を繰り広げていきます。娘の...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
東京マラソンと東レがつくる、新しい未来
独自記事 【 2022/5/2 】 Fashion
2022年3月6日(日)に開催された東京マラソン2021では、サステナブルな取り組みが展開されました。なかでも注目を集めたのが、東レ株式会社(以下、東レ)によるアップサイクルのプロジェクトです。東レのブランド「&+®」の試みとして、大会で使用されたペットボトルを2年後のボランティアウェアにアップサイクルするとい...

次の記事

(第26話)「お月見の文化を味わってみませんか? 中秋の名月の歴史とお家での愉しみ方」キコの「暮らしの塩梅」
“男女”というラベルを外すセクシャルウェルネスな下着「REING(リング)」でもっと心地よく! 〜心とカラダを解放するジェンダーニュートラルなアンダーウェア3型をオンラインストアで展開〜

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます