(第52話)「お休みの日どう過ごす?家族みんなが心地よい、休日の過ごし方」キコの「暮らしの塩梅」
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(第52話)「お休みの日どう過ごす?家族みんなが心地よい、休日の過ごし方」キコの「暮らしの塩梅」

「私によくて、世界にイイ」が実現できる、エシカルな暮らしのカタチってなんだろう。仕事に家事に育児に……。日々生活を回すだけでも大変な私たちにとって、新しく行動を起こすのはエネルギーも時間も使うし、ハードルが高く感じてしまうもの。

でも日々の暮らしのなかで、少しでも”良い”につながることができたら?

当たり前の毎日のなかで、大切な家族も、世界も、そして私自身もほんのちょっぴり幸せになるような選択をしていけたらいいなと思うのです。

第51話では、子育てで大切にしている絵本を読む時間についてお話しました。

今回の記事では、お休みの日の過ごし方について、我が家の場合をお伝えしたいと思います。

お休みの日、どんな風に過ごしていますか?

一週間の仕事を終えて、迎える休日。

 

お休みの日の前は「こんな風に過ごしたい」「気になっていたあの場所に行きたい」など、どんな風に過ごすかあれこれ考えていたものの、いざその日になると溜まっていた家事に追われたり、子どもの相手をしたりしている間に気がついたら1日が終わってしまっている……なんてこと、あるのではないでしょうか。

 

以前の我が家は、まさにそんな1日を過ごすことがあり、そのたびに夫と喧嘩になり、せっかくの休日が残念な気持ちで過ぎていく虚しさを感じることも少なくありませんでした。

 

平日は保育園に行っている娘。お休みの日こそ、ゆったりした気持ちで楽しく過ごしたいと思いながら、ぐずる娘の相手で、こなしたい家事が進まずイライラしてしまったり、お出かけの予定を入れすぎて大人も疲れ切ってしまったり。

 

平日の流れを引きずらず、無理しすぎず、楽しく1日を終えられる、ちょうどいい休日の過ごし方って意外と難しいなぁと感じます。

 

私たちにとって心地よい休みの日の過ごし方ってどんなものだろう。。

夫と話し合いを重ね、少しずつ過ごし方を仕組み化して、無理なくいい時間を過ごせるようになってきました。

それは単に効率的になっただけではなく、家族として大事にしたいと思うことを共有しながら形にしていけた、大切なプロセスだったと思っています。

 

今回は、そのなかでも、心のゆとりを作れるようになったと感じたポイントをお伝えできればと思います。

お休みの日を気持ちよく迎えるためにしていること

これまでをふりかえると、満足度が低くみんなが不機嫌になりがちだったお休みの日は、予定を決めず「なんとなく」過ごした日(当然といえば当然……)。

 

夫婦で共有できるアプリを使ってリストを作り、「ここ行きたい」「これしたい」と思いついたときにそれぞれリストアップしておいて、月末の家族会議で翌月以降の予定を調整しています。

この日はこう過ごしたいね、とある程度決めておくことで、お出かけのタイミングを逃してだらだら1日が終わる、というのは避けられるようになりました。

 

とはいえ、予定が詰まりすぎていてもしんどいので、2日あるお休みのうち1日は遠出、1日は近場やお家、実家でのんびりという感じで過ごしています。

 

また、平日に溜まった家事をリセットできないまま、次の1週間を迎えるのは私にとっては大きなストレスでした。

かといって、せっかくの休みの日がそのために費やされてしまうのも本意ではなく。

 

・週末にまとめてしていた家事を平日に分散させて、できるだけ溜めないようにする。(その分、夫にも分担してもらう)

・季節の掃除などはあらかじめ日を決めて家族みんなで取り掛かる。

・休日前の夜、子どもを寝かせてすぐにリラックスして過ごしたいところを、もう一踏ん張りしてお部屋をリセットするところまで済ませておく

 

などなど、少しずつ工夫することで、お休みの日を気持ちよく迎えられるようになりました。

お休みの日を楽しむために大切にしていること

・早め早めに動く

お出かけの一番のストレスは渋滞&人混み。

それを避けるために、事前に行き先を決めて情報をチェックすること、早めにお家を出て早めに帰路につけるよう、混雑する時間帯を避けて動くことを意識しています。

前倒しで動けると時間の無駄がなく、体力も削がれず、夜、娘を寝かせてからの大人時間も確保できて楽しみが増えました。

 

・大人も子どもも楽しめる時間に

年齢関係なく楽しめるのは、やっぱり自然のなかだなぁと感じます。

お弁当を持って、近所の公園にはない遊具や森がある広い公園に行ったり、ちょっとしたハイキングに出かけたり、夏場は清流で水遊び。冬場はスキー場へ雪遊びに行ったり。

午前中は娘と一緒にめいっぱい体を動かして、帰りの車で寝落ちしたのを見計らって密かにお楽しみタイム。カフェでコーヒーとおやつをテイクアウトしたり、気になっていた雑貨屋さんに寄ってもらったりしています。

・無理をしない

1日遠出をしたら、もう1日は近場の公園や河川敷へ。

おにぎりを握って、保温ボトルにお湯を入れて行き先であたたかいスープやコーヒーを淹れれば、それだけでもほっと一息幸せな時間に。

非日常を楽しむ休日ももちろん良いけれど、朝自然な目覚めで起きて、子どもと体を動かしてシンプルなごはんを食べて早く寝る。そんな当たり前のことを心から味わう休日も悪くありません。

家族にとってちょうどいい休日を

家族で過ごすお休みの日について、我が家で工夫していることをお伝えしました。

 

思うようにいかないことももちろんありますが、自分たちにとって無理のない形が見えてきたことで、以前より楽しく休日を過ごせているように感じています。

 

お出かけに行っても行かなくても、何か特別なことをしてもしなくても、みんなが笑顔で過ごすことができたら、きっとそれが家族の幸せにつながっていくのではないでしょうか。

 

家族で一緒に過ごす休日が、普段頑張っている心と体をホッと一息休ませて、また新たな1週間を気持ちよく迎えられるような、そんな時間になればいいなぁと思っています。

 

「今日もみんなで笑顔で過ごせたね」

そんな日々を積み重ねていくヒントになれば、嬉しいです。

【連載】キコの「暮らしの塩梅」を読む>>>

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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