TBS秋沢淳子さん鼎談(第1話)アジア最大級の短編映像フェスティバル「DigiCon6」
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TBS秋沢淳子さん鼎談(第1話)アジア最大級の短編映像フェスティバル「DigiCon6」

パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。

社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナショナル」を設立しスリランカで積極的に活動するなど多方面で活躍されています。

そんな秋沢さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎、副編集長・萱島礼香がお話をお聞きしました。

本企画は、鼎談形式で全8話で連載していきます。

【目次】 TBS秋沢淳子さん鼎談

(第1話)アジア最大級の短編映像フェスティバル「DigiCon6」

(第2話)Intercultural Programsで異文化体験留学

(第3話)NGO「スプートニクインターナショナル」を設立

(第4話)持続可能な途上国アーティスト支援「ホワイト・キャンバス」

(第5話)仕事とプライベートの両立

(第6話)グローバルとインターナショナルの違い

(第7話)留学経験が全ての起点

(第8話)やっぱり自分って食べ物でできている

アジア最大級の短編映像フェスティバル「デジコン6(DigiCon6)」

大谷: TBSさんは「デジコン6(DigiCon6)」という15分間のショートムービーコンテストを開催されていますね。それは才能を発掘して社会に還元しようという考え方なのでしょうか?

秋沢: ええ、そうです。日本とアジア各国で開催していて、特に日本の「デジコン6ジャパン」では18歳以下のユース部門もあって、去年の応募者の最年少は9歳でした。(ちなみに過去の最年少は5歳です!)

大谷: 9歳というのはすごいですね。

秋沢: 今は生まれた頃から携帯を持っているので、子どもたちは写真を撮るのではなくて、当たり前のように映像を撮っているんですよ。私たちの時代はプレミアとかで加工するのも本当に大変で、パソコンで、これどうやってやるの、難しい(笑)っていいながら編集していたのが、今では携帯でちょちょいのちょいで映像編集ができるようになって、テロップを載せるなんてことも朝飯前。昔では考えられないようなことが携帯で簡単にできるようになっているから子どもたちがたくさん応募してくるんですよ。

第24回 DigiCon6 ASIAキービジュアル

大谷: 「デジコン6」が始まったのは2000年でしたっけ?

秋沢: そうです。2000年に始まって最初の頃は年に2回やっていたこともあるので、今回(2022年度)で24回目になりますね。

大谷: 中には社会的な発信をしてくる人もいるんですか?

秋沢: もちろんです。最近は特にSDGsをテーマに選ぶ人が増えていますね。

私は「ホワイト・キャンバス(White Canvas)」というタイ、カンボジア、スリランカの若いアーティストを世界に発信するプロジェクトもやっているのですが、カンボジアでは最近まで内戦が続いていたので、地雷を踏んで足を失ってしまった人が結構いるんです。そういう負の歴史を絵にする人もいますし、2年前の「ホワイト・キャンバス」のタイの入賞作品の中には、カメのお腹にゴミが一杯詰まっているという絵を描いた人もいましたね。社会的なメッセージがかなりあります。

大谷: 「デジコン6」のほうでもそんな作品がチラホラ見られるようになってきたというわけですね?

秋沢: そうですね。

大谷: 国連UNHCRでもそういうショートムービーのコンテスト(映画祭)をやっていて、それを一時「ethica」で追いかけていたんですけど、そこでも難民問題や紛争地域の話が取り上げられていましたね。

秋沢: 「デジコン6」はTBSがやっているものなので、才能を発掘して育てよう、特別な才能を見つけたら弊社の仲間になってもらえたら!と考えている人たちもいるんですよ(笑)。「ホワイト・キャンバス」は会社とは関係なく全くのプライベートで助成金をいただきやっている活動です。純粋にアジアの才能を世界に送り出していこうという、より社会貢献的な活動ですね。

(第2話に続く)

 

続きを読む(第2話)>>>

 

秋沢淳子

株式会社TBSテレビ/株式会社TBSホールディングス

総務局 CSR推進部 部長、DigiCon6 Asia事務局 海外ディレクター

一般社団法人 Sputnik International
創設理事

公益財団法人 AFS日本協会
理事

ethica副編集長 萱島礼香

法政大学文学部卒。総合不動産会社に新卒入社。「都市と自然との共生」をテーマに屋上や公開空地の緑化をすすめるコミュニティ組織の立ち上げを行う。IT関連企業に転職後はwebディレクターを経験。主なプロジェクトには、Sony Drive、リクルート進学ネットなどがある。その後、研究機関から発足したNPO法人に参加し、街の歴史・見どころを紹介する情報施設の運営を担当した。2018年11月にwebマガジン「ethica」の副編集長に就任。

聞き手:ethica編集長 大谷賢太郎

あらゆる業種の大手企業に対するマーケティングやデジタルの相談業務を数多く経験後、2012年12月に『一見さんお断り』をモットーとする、クリエイティブ・エージェンシー「株式会社トランスメディア」を創業。2013年9月に投資育成事業として、webマガジン「ethica(エシカ)」をグランドオープン。2017年1月に業務拡大に伴いデジタル・エージェンシー「株式会社トランスメディア・デジタル」を創業。2018年6月に文化事業・映像事業を目的に3社目となる「株式会社トランスメディア・クリエイターズ」を創業。

創業10期目に入り「BRAND STUDIO」事業を牽引、webマガジン『ethica(エシカ)』の運営ノウハウとアセットを軸に、webマガジンの立ち上げや運営支援など、企業の課題解決を図る統合マーケティングサービスを展開。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

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