(第18話)夏の終わりの不調を感じる前に。【連載】かぞくの栞(しおり) 暮らしのなかで大切にしたい家族とwell-being
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(第18話)夏の終わりの不調を感じる前に。【連載】かぞくの栞(しおり)

心身ともに健康で、社会的にも満たされた状態であることを意味する「well-being」。

一人ひとりがwell-beingであることが、社会や環境をより良くしていくことにつながるのだと思います。

では、「私にとって良い状態」ってどういうものなんだろう?

そのヒントは、意外と何気ない日常の中に散りばめられているのかもしれません。

新しく何かを始めるのも大切だけど、まずは身近な人や自分が「ごきげん」でいることから。

家族と過ごすなかで感じる、そんな一瞬一瞬を切り取って、綴っていけたらと思います。

家族の健康に欠かせない飲み物「梅酢」

暦では秋となり、時折吹く風の爽やかさを感じるこの頃。

暑さが少し和らぎホッとすると同時に、夏の疲れが出やすい時期でもあります。

 

エアコンが効いた環境で過ごしたり、冷たいものを食べたりすることも多い夏。

体を冷やす機会が多いと、季節の変わり目に不調が出やすいそうです。以前そんな話を聞き、そういえば思い当たる節がある……!と実感して以来、体を冷やしすぎないことを意識してこの時期を過ごすようになりました。

 

普段の生活のなかで体を温める方法というと、湯船にゆったり浸かる、足湯、腹巻き、靴下を履く、食事に生姜を取り入れるなどなどがあります。

でも、ひと手間かかったり、気がつけば忘れてた、なんてことも少なくなく……。いろいろ試すなかで個人的に一番楽で効果を感じたのは、お白湯に梅酢を小さじ1/2ほど垂らして、朝や、夜寝る前に飲む方法でした。

梅酢とは、梅干しを漬けるときに梅から染み出してくる水分と塩が溶け合ったもの。

スーパーなどでも、お酢と一緒に並んでいるのをたまに見かけます。

 

梅干しはクエン酸が豊富で強アルカリ性。昔から一日一粒で医者いらずという言葉があるくらい、夏バテ予防や疲労回復、殺菌効果、体を温める作用などの効能が豊富なことで有名ですが、梅酢にも同じような効果が期待できるそうです。

 

梅干しはおにぎりにしたり、和え物に使ったり、何かと使う機会がある一方で、梅酢は冷蔵庫に眠らせたままにしてしまっていることが少なくありませんでした。

 

ある時、時々お白湯に入れていた梅干しの代わりに、梅酢を入れてみたらどうなんだろう? と試したらこれがとっても飲みやすい!

梅干しだとスプーンで潰すというひと手間がありますが、梅酢は、ちょんとすっぱすぎない程度の量を垂らすだけで完成。

 

夏場は何かと体が塩分を欲しているので、普段飲むお水にも数滴垂らすと、そのままのお水よりも何だか気持ちがしゃっきりするように感じます。

梅干しや梅醤番茶には顔をしかめる娘も、これなら特に気にならないのか、ごくごく飲んでいます。

 

以来、夏場をはじめ一年中欠かせない飲み物となりました。

私は末端などが冷えやすい体質だったのですが、ここ最近はエアコンの環境下でも手足が温かく、冷えによる不調や夏風邪を引くことがなくなったように感じます。

 

喉に違和感を覚える時は梅酢入りのお水でうがいをしたり、お腹の調子がいまいちな時はお番茶に梅酢を垂らして飲んだりと、症状悪化の予防にも。

 

料理にももちろん、そのお手軽さを知ってからは、梅干しと同じくらいかそれ以上に、わが家に登場頻度の高い梅酢です。

気温や気候の変化が大きい季節の変わり目になんとなく感じる不調は、早めにケアしたいもの。

以前は調子が悪いなと思いつつも、対応を後回しにしているうちに、気がつけばダラダラと風邪の症状が続いている、なんてことも少なくありませんでした。

 

体の不調と気持ちの不調は隣り合わせなので、なんだか今日はイライラする、気分が落ち込むというのもも重要なサイン。特に、娘はまだ不調をそのまま言葉で伝えるというのが難しいので、様子を見て早めに変化に気がつくに越したことはない……! と感じています。

 

家族も自分も健康に、ごきげんに毎日過ごすために。

日頃から無理なく取り組める、ちょっとしたお手当てを模索する日々です。

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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