【ethicaオンラインワークショップ】ドイツの暮らしを参考に地球に優しい暮らしを考えてみよう(前編)
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【ethicaオンラインワークショップ】ドイツの暮らしを参考に地球に優しい暮らしを考えてみよう(前編)

ethica公式ファシリテーターのスミレさんは、大学で国際教養を学ぶ傍ら、文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の9期生として2019年1月より1年間ドイツへ留学。帰国してからは、スミレさんがドイツで学んだこと、感じたことを「スミレのドイツ留学 回顧録」として、ethicaで語っていただきました。

今回、スミレさんにethicaの読者のみなさんと交流していただきながら、ロールプレイング形式のワークショップを開催しました。スミレさんがファシリテーターを務め、参加者はカオルさん、ヒカリさん、マリナさん、チギラさん、ミズキさんの5人です。大いに盛り上がったワークショップの模様をレポートします。

ワークショップのテーマは「ドイツの暮らしを参考に地球に優しい暮らしを考えてみよう」

スミレ:  まず簡単に私の自己紹介をします。私は2019年の1年間、「トビタテ!留学JAPAN」という文部科学省が給付する奨学金をいただいてドイツに留学しました。その間、大学には通わずにドイツではどうしてボランティアが盛んなのかということを調査するつもりでした。最初は環境問題とかサステナビリティとか全く興味も関心もありませんでしたが、ドイツに行ってみたらボランティアよりも環境問題のほうに関心を持つようになって、ドイツの暮らしからすごい刺激を受けました。帰国後はボランティアに関する活動もしていますが、環境に優しい暮らしの一歩を踏み出すきっかけが作れたらと思って活動しています。

ペスカタリアンというハッシュタグがありますが、今は環境に優しい暮らしの一環として、お肉を食べるのをやめたりもしています。それから、「Pay it Forward  -恩送り-」という言葉は、今、私の人生のテーマにしていて、地球や人への優しさは誰かに与えることでどんどん広がっていくものなんだという意味の言葉です。

ドイツの暮らしが地球にとても優しくて、動物にも人にも優しい暮らしだということに衝撃を受けて、これは日本で伝えなくてはいけないなと思って、ethicaで記事を書かせてもらったり、今はオンラインのワークショップに落とし込むということをしています。

では、皆さんに自己紹介をしてもらいましょう。今日参加した理由や行ってみたい国についても教えてください。名前の頭文字が早い人から。かおるさん、お願いします。

カオル:  私は今、大学の教育学部で学んでいて、将来は教員を目指しています。人の感情にいつも興味を持っていて、友だちにちょっときついことをいったりすると、その人は今、どういう感情になっているんだろうかと、そういうことを常に気にしてしまうタイプです。でも、そういうことを考えているのが好きです。

今日参加した理由は、環境問題に最近になって興味を持ち始めて食生活にも気をつけたりしているので、話が聞けたらいいなと思って参加しました。

行ってみたい国はインドです。インドは私の好きな芸能人が行ったら世界が変わるよといっていたことに衝撃を受けて、単純に行ってみたいなと思ったのと、最近「夢をかなえるゾウ」という本を読んだんですけど、その中に出てくる神様がインドの神様で、その本がすごく面白かったので、コロナが終わったらインドに行きたいと思っています。

チギラ: 私は農業とか食に興味があって、留学したところも有機農業を教えているところでした。今、住んでいるのも食がコンセプトのシェアハウスで、最近、料理も始めました。

今回参加した理由は、環境問題には私もずっと関心があって、ドイツの環境に対する対策とか、人々が実際にどういうことをやっているのかは具体的に知らないので、そういうところを学んでみたいと思って参加しました。

行ってみたい国はメキシコです。開発とか国際協力について勉強していた大学1年生の時に、脱開発という考え方を持った人に私はとても影響を受けて、その人がメキシコのオアハカ州出身なので、メキシコに行きたいです。

それと、インドのオーロヴィルという場所が持続可能な暮らしをみんなが実現できるところだとオーロヴィル出身の友だちから話を聞いて、ぜひ行ってみたいと思いました。

ヒカリ: 今日参加した理由は、地球に優しい暮らしとか、人と自然が繋がって気持ちよく生きられる世界について考えてみたいからです。

今一番行きたい国はアイスランドです。アイスランドでヨーロッパの地球に優しい暮らしを体感してみたいです。

マリナ: 私も地球や自然、動物とか人に優しくありたいな、愛のある生活をしたいなと思っていて、参加しました。行ってみたい国はたくさんありますが、最初にひらめいたのはラオスです。去年の夏に大学のスタディツアーでラオスに行きましたが、首都のほうには行っていないので、世界遺産のルアン・パバンはバックパッカーの聖地みたいなところらしいと聞いて、今すごく気になっています。

好きなことはたくさんあって、パンとコーヒーが大好きです。カフェも好きですが、自分でパンを焼いて食べるのも好きだし、コーヒーの豆を買ってきて家で淹れるのも好きです。

あとは、誰かと一緒に過ごす時間も好きです。新しい発見があったり、友だちの悩みや楽しかったことを聞いたりしていると、自分が気にしていたことも忘れられて好きな時間です。

ミズキ: 私は北九州市で大学1年生の時から環境問題について勉強してきましたが、環境問題に関心のある人たちと何かポジティブな話ができたらいいなと思ったのと、ドイツにはワールドカップがあった時に2~3週間ほど行ったこともあって、すごく思い入れのある国なので、ドイツについて話せたら楽しいだろうなと思って参加しました。

行ってみたい国はイギリスです。同じ島国であれだけ世界を牛耳れるパワーというか、源はいったい何なのかということを知りたいと思っています。

好きなことは、ワイン好きが高じて今年ワインエキスパートの資格を取りました。ドイツに行ってワイナリーを訪ねたことでワイン好きになって、そこから3年くらい前に新潟に行って日本のワインも好きになりました。九州のワインもすごくおいしいので、九州ワインとして何か発信できたらいいなと考えています。その九州ワインプラスアルファの食に関しても今後触れていきたいと思っています。

スミレ: みなさん、ありがとうございました。めちゃくちゃ面白いみなさんに集まっていただいて、とても嬉しいです。ちなみに、ドイツに行ったことがある人はいますか? 3人いますね。

今日のワークショップは知識をたくさんインプットするということではなくて、環境問題に全く知識も関心もなかった私が、実際に目で見た話をメインにしていきたいなと思っています。ただ最初に1つだけ、プラスチックごみの現状について簡単にお話ししたいと思います。

日本で1年間に使われているレジ袋は400億枚といわれていて、これは国民1人が1日1枚、レジ袋をどこかでもらってその大半がごみになるというのが現状としてあります。

ペットボトルも1年間に227億本が日本の国内で流通されているそうです。日本では野菜、果物などがきちんと包装されていますが、そうした包装や容器に使われたプラスチックごみの量は世界第1位がアメリカ、第2位が日本だといわれています。そのくらいプラスチックがすごく多く使われている国だということがわかっていただけると思います。

世界中で、このまま今と同じ量のプラスチックを作って、同じ量のプラスチックを使っていると、30年後の2050年には海中にいる魚の量よりも海に流れつくプラスチックの量のほうが多くなるという予測が、2016年のダボス会議で発表されました。これを大前提として頭の中に置いておいてもらえればと思います。

では、さっそくですが、ここからはロールプレイング形式で、みんなでドイツに行った気分になって楽しんでもらえたらいいなと思います。私がドイツで撮った写真とかもたくさん出てきますので、オンラインドイツ旅行といった感じで、ドイツにいる気分を味わってください。

ドイツ留学をきっかけに、環境問題に関心を持ったスミレさん。中編では、ワークショップ参加メンバー達とロールプレイング形式でオンラインドイツ旅行に出発となります。次週もお楽しみに!

 

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(中編)を読む>>>

スミレ

1997年生まれ。千葉県出身。上智大学卒。トビタテ9期生として、2019年1月より1年間ドイツに留学。2016年からNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。留学中、ドイツでの地球や動物に優しい暮らしや考え方に衝撃を受け、帰国後は「日本の若者が社会問題に目を向けるきっかけ作り」を自らの活動の柱とすることを決意。現在は「自分らしく働く」を目標に掲げワークショップデザイナーとしてコミュニティ運営や居場所作りを行っている。

Pay it Forward 優しさは連鎖する

【スミレのドイツ留学 回顧録】を読む>>>

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http://www.ethica.jp

ethica編集部

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