【ethica-Tips】京都のサステナ発見!同志社女子大学で余っている食材を必要な人のもとへ届けるフードドライブ活動が実施
INFORMATION
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【ethica-Tips】京都のサステナ発見!同志社女子大学で余っている食材を必要な人のもとへ届けるフードドライブ活動が実施

京都は1,200年もの間、日本の首都であり続けた、世界にも類を見ないサステナビリティを体現している地域です。三方を山に囲まれた緑あふれる街で、ビルの高さ規制や屋外広告規制等により、美しい景観が守られています。

1997年12月11日、地球温暖化についての京都議定書(COP3)が京都国立国際会館で採択され、それ以来「Kyoto」は環境へ配慮した取り組みを示唆するキーワードになりました。(出典:公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー)

ethicaでは、そんな京都からサステナブルな取り組みを学ぼうという「京都サステナ発見!」企画が進行中。

今回は、同志社女子大学キャンパス内で実施されたフードドライブ活動をご紹介します。(記者:エシカちゃん)

フードドライブ活動とは?

フードドライブ活動(food drive)とは、1960年代のアメリカのフードバンクに起源を持つ運動。十分な食料がなく、空腹に苦しむ近隣住民を助ける目的で始まりました。フードバンクがそれまで一般企業や自治体を主体としていたのに対し、フードドライブは、地域コミュニティや個人が参加できる運動として、1990年代以降広がっていきました。2011年には、アメリカ・ノースカロライナ州の高校で、254,493キログラム(=254トン)の食糧が集められ、ギネス記録にも登録されています。

フードドライブの強みは、家庭で余った食材を学校や公共施設、企業などで集めて寄付ができること。カップ麺1個からでも寄付できるので、気軽に地域コミュニティに貢献できるんですよ!

食料の支援を必要とする人への支援に貢献できるほか、食品ロスへの関心を高めたり、貧困問題への意識の醸成することなども期待でき、地球にもコミュニティにも貢献できる取り組みなんです。

同志社女子大学サステナブル研究会がフードドライブ活動を実施

京都にキャンパスを構える同志社女子大学で、2023年7月10日(月)~14日(金)の期間中、フードドライブ活動が行われました。

これまで、フードロスや生理の貧困についてのパネル展示や、着なくなった服を交換する「衣服交換会」などを実施してきた、同志社女子大学サステナブル研究会が中心となり、京田辺・今出川両キャンパスの学内に食品回収箱を設置。学生らが、レトルト食品や乾麺、菓子や飲料などを持ち寄り、合計103点もの食品が集まったそう。

寄付された食材は、仕分けされたのち、ボランティア団体である「フードバンク京田辺」に引き渡し、こども食堂へ寄付されます。

フードドライブと併せて、きゅうりやレタス、牛乳など、痛みが早く、食品ロスになりやすい食材を使用したレシピを公募する「レシピキャンペーン」も実施し、学生らがSDGsやフードロス削減について考える機会となったといいます。

代表学生の濱本凜さん(現代社会学部社会システム学科3年次生)は、「私たち学生団体だけで、世界で複雑に絡み合う問題を根本から解決することは難しいです。しかし、それらを同世代に発信し共有することで、より良い未来を創造する架け橋となりたい、という思いで活動しています。」と語り、学生だからこそできることを実践することの大切さを発信しました。

サステナブルなまち京都から、このような実践が広まっていけば、日本だけでなく、世界全体が、SDGs達成に向けて足並みを揃えることができるはず。サステナブル研究会の取り組みは、その大きな一歩です。

記者:エシカちゃん

白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

エシカちゃん

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...
【ethica Traveler】  静岡県 袋井市の旅 おいしいもの発見!
独自記事 【 2025/3/20 】 Work & Study
日本列島のほぼ真ん中で、駿河湾を囲むように位置する静岡県。その中でも、太平洋に面する西の沿岸部に近いところに袋井(ふくろい)市があります。東西の交流地点として、古くから人や物や情報の往来を支えてきた袋井市は、高級メロンやリゾート、由緒正しき寺院など、未知の魅力がたくさんあるユニークな場所です。今回は、そんな袋井市の中で...
冨永愛 ジョイセフと歩むアフリカ支援 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/12 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
持続可能なチョコレートの実現を支える「メイジ・カカオ・サポート」の歴史
sponsored 【 2025/3/19 】 Food
私たちの生活にも身近で愛好家もたくさんいる甘くて美味しいチョコレート。バレンタインシーズンには何万円も注ぎ込んで自分のためのご褒美チョコを大人買いする、なんてこともここ数年では珍しくない話です。しかし、私たちが日々享受しているそんな甘いチョコレートの裏では、その原材料となるカカオの生産地で今なお、貧困、児童労働、森林伐...

次の記事

石川県産最高級葡萄「ルビーロマン」を使用したショートケーキを数量限定で販売 ザ・キャピトルホテル 東急
「ERIKO YAMAGUCHI」が、途上国のカオスな街並みの魅力と調和を表現した新作『CHAOTIC STREET』

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます